製薬&雑学

患者視点の情報収集データ!調査結果から見える情報源

近年は情報過多の時代と言われるほど、様々な情報が「速く」「手軽」「大量」に入手できるようになりました。

特に私が驚いたのは、Twitterを始めてからの情報の速さです。

情報の信ぴょう性の問題はありますが、最新の話題をすぐに入手できるのはすごい時代だなと思いました。

ネット
ネット
もうテレビはオワコンだ。

こんな意見を耳にする機会も出てきましたが、皆さんはどのように感じているでしょうか?

私は製薬会社に勤務しているだけでなく自身も先天性疾患を持つ患者という立場であるため、患者さんの情報入手経路について関心を持ったので調べてみました。

今回は、アフラック生命保険株式会社が協賛し、一般社団法人CSRプロジェクトが2020年10月12~13日に調査した「新型コロナウイルス感染症拡大が及ぼしたがん患者への影響調査結果報告書」の結果をご紹介します。

この記事は、こんな方にオススメです。

読者の方
読者の方
患者さんはどんな情報を参考にしているの?
読者の方
読者の方
自分が患者だったらどんなサイトを確認すればいいの?

この記事で分かること

●がん患者さんの情報源はテレビ・ラジオが最も多い

●学会等のサイトを情報源にする機会は少ない

●主な学会のサイトリンク先

回答者の背景n=310

調査の背景をご紹介します。

結果を確認したい方は読み飛ばしてくださいね。

●回答数:310名

●性別:男性65.5%、女性34.5%(全体)

●年齢:全体の平均値は57.1歳、男性の平均値は60.7歳、女性の平均値は50.4歳

女性の平均値が低い理由を推察すると、乳がんや子宮がんなど発症年齢が若い疾患が女性に多いことが要因にあると思われます。

●都道府県:鳥取県を除く都道府県で回答が得られています。

●居住地域:関東・中部・近畿エリアが全体の67.6%を占めています。

●未既婚:全体の33.5%が未婚、66.5%が既婚でした。

●子供の有無:全体の38.7%が子供なし、61.3%が子供ありでした。

●職業:何らかの就労をしている方が93.2%でした。

●個人年収:200万~400万未満が36.8%と最も多く、次いで200万未満が24.5%と続いています。

情報源の調査結果

では、結果を見ていきましょう!

テレビ・ラジオの媒体が強いということがよくわかる結果でした。

●9-①情報源【全体】

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複数回答ありの調査で、「テレビやラジオからの情報」が255件でダントツトップでした。

マスメディアの影響力は大きいことがよくわかる結果ですね。

また、自治体や公的機関の発信も参考にしていることがわかりますので、この発信内容が充実することは重要だと感じます。

一方で、国立がんセンターや学会のホームページは患者さんであっても情報源とする機会は非常に少ないことが分かっています。

製薬会社に勤務していると、分からないことがあればガイドラインをチェックすることはよくある行動ですが、一般の方からすると特殊な例になるのかもしれません。

学会等は患者さんにとっても重要な情報が掲載されているので、個人的にはここがもっと増えてくるのが理想かなと思います。

●9-②情報源【年代別】

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先ほどの結果を年代別に分けて調査しています。

どの世代でもテレビやラジオからの情報はトップでした。

高齢になるほどサイト検索やSNSを利用する機会が減るので、マスメディアの存在意義として高齢者層の支持が根強いことがあると言えるのかもしれません。

●9-②情報源【地域別】

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先ほどの結果を地域別に分けて調査しています。

新聞や雑誌からの情報は、首都圏または大阪圏と地方で11.8%の差があったことは、情報感度の差異として興味深い点だと思います。

結果の感想(私見)

以上の結果から、テレビ・ラジオの強さが顕著に出た結果でした。

若い世代では「テレビ離れ」と言われていますが、まだまだ根強い発信力がありますね。

確かにMRをしていると、N○Kやワイドショーで話題になった翌日の外来で、患者さんからこんな問い合わせがあったと先生から教えてもらうこともよく経験します。

患者さん
患者さん
昨日テレビで○○が良いって話を聞いたのですが・・・。
患者さん
患者さん
昨日テレビで○○は体に良くないと聞いたのですが・・・。

このような点を考えても、メディアの方々には情報の責任ある発信をお願いしたいと思います。

また、学会は良い情報を発信していても情報源にされない理由として「検索する際に学会自体が患者さんに認知されていない」「記載内容が難しい」などがあるかもしれません。

実際に私の家族も、病気になったとして「学会情報を調べるという発想自体がない」といってました。

そこで次の項目では、COVID-19で自身の疾患が不安になっている方向けに、主要学会等のリンクを掲載しましたので、認知率UPに役立てれば嬉しいです。

COVID-19に関する学会等のサイトリンク先

全てを網羅している訳ではありませんが、がん・内科系のみ作成しました。(順不同)

【がん】

国立がん研究センター:がん情報サービス一般の方向けサイト

日本癌学会:新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A

日本癌治療学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療について(患者さん向け)Q&A

日本臨床腫瘍学会:がん診療と新型コロナウイルス感染症:がん患者さん向けQ&A

【内科系】

日本内科学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報

日本肝臓学会:新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報肝臓病の患者さん

日本循環器学会:COVID-19関連情報

日本内分泌学会:内分泌代謝疾患で治療中の患者さんへ新型コロナウイルス(COVID-19)への対応について

日本糖尿病学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

日本腎臓学会:新型コロナウイルス感染症について

日本呼吸器学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)一般の方向け関連情報

日本血液学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報

日本神経学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について患者様向けQ&A

日本アレルギー学会:新型コロナウイルス感染における気管支喘息患者への対応Q&A(医療従事者向け)」について

日本リウマチ学会:日本リウマチ学会からのお知らせ

日本感染症学会:新型コロナウイルス感染症

日本老年医学会:新型コロナウイルス対策

日本消化器内視鏡学会:新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報

まとめ

今回は、患者さんの情報収集源を調査結果を参考にご紹介しました。

●がん患者さんの情報源はテレビ・ラジオが最も多い

●学会等のサイトを情報源にする機会は少ない

●自身が患者になった時は、有益な情報が掲載されている学会サイトも利用しよう

普段、当ブログではお金や投資の情報を発信していますが、病気も同様に「情報の信憑性」は自分で確かめることが重要です。

その信憑性を調べるには、一次情報に触れたり、公的機関の出している情報の方が一般的なメディアよりも正しく記載されているケースが多いと思います。

お金の話で例えると、年金2000万円問題は典型例です。反響の出そうな「2000万円」というワードが独り歩きしたのは記憶に新しいところです。

私自身も患者という立場で、普段からガイドラインや患者向けの学会情報は定期的にチェックしています。実際に参考になる部分が多いですよ。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

本日は最後までご覧いただきありがとうございました。

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