製薬&雑学

現役MRが本音で語る!仕事のやりがいと辛いこと10選

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MRとして10年以上仕事をしているメディ太です。

就職活動で現役社員として出席すると、1度は質問されるこの質問に本音でお答えします!

就活生
就活生
MRの仕事で「やりがい」を感じることを教えてください!
就活生
就活生
MRの仕事で「辛いな」と感じることを教えてください!

就活セミナー等で絶対に誰かが聞く定番質問です。

ただ、これから就活をする方は、セミナーなど人が複数名いる場所で、この質問をしない方がいいと思います。

理由は、社員にこの質問をしても本質的な回答が引き出せないだけでなく「この人、質問ネタがあまりなかったのかな?」と勘違いされる可能性もあるからです。

もちろん、現役MRの本音を聞きたいと思うのは全く悪いことではないです!しかし、回答する社員の立場で言うと、どうしてもリアルすぎる話は会社のイメージに悪影響が出たり、後から就活サイトで文句を言われるリスクが一瞬頭によぎるので、無難な回答になりがちです。

ということで、就活中の方が知りたいけれども本音を引き出しにくいこの質問に対して、この記事で本音を紹介していきます。

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やりがい①自由度が高い

「目標」は会社方針で決められていることが多いですが、達成するための「手段」は自分の裁量でいくらでも選択できます。

仮設思考で「こうすれば上手くいくのではないか?」「まずはこれを試しにやってみよう」など、自分で考えて試行錯誤することが好きな方にはピッタリだと思います。

自分の裁量で決めれること

●仕事のスケジュール管理

例)訪問先、ToDo、

どんな時間帯にどの施設へ訪問するかを日々選択します。

担当先の状況に加えて、MRの性格や、経験で効率的な方法を覚えていけるようになります。

●アプローチする顧客

例)新規施設、既存施設、新規訪問医師、既存訪問医師

実績UPの手段だけで考えると「①既に使用している顧客の使用量を増やす」「②未使用の顧客に使用してもらう」の2つに大別できます。この2つのバランス感覚や嗅覚を磨きながら日々仕事をしていきます。

●アプローチ方法

例)提案方法、提案内容

同じ薬剤でも説明方法や提案方法次第で、相手の反応に大きな違いが生まれます。自己学習で「心理学」「話し方」「プレゼンテーション」などを学んでいる方も多いです。

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やりがい②医師の治療方針に影響を与える

患者さんに処方を出せるのは医師の権限です。その医師の特権に微力ながらも影響を与えることができる数少ない仕事がMRです。

医師は治療方針を決定する際に、様々な要素から最適解を判断します。

判断基準の目安として治療方針のマニュアル(ガイドライン)があります。

個々の医師が培ってきた経験や好みで若干考え方が異なるため、同じ患者さんでも100%全員の医師が同じ治療を選択することはほぼないです。

この医師の経験や好みの部分で、MRの情報が処方の決定に影響を与えることも少なくありません。

医師によっては、薬剤師さんや看護師さんの言うことには全く耳を傾けませんが、信頼しているMRの言うことには耳を傾けて治療方針を変更するという方もおられます。

個人的にはこの事例はすごいことだなと思っています。

最近も薬剤師さんや看護師さんと話をしているとこんな依頼をされました。

薬剤師さん
薬剤師さん
A先生は私たちの言うことは聞いてくれないので、代わりにMRさんから言ってもらえませんか?

薬学部卒でもない、普通のMRでも信用してもらうと処方に影響を与えることになります。その先には患者さんが実際に治療を受けることになりますので、責任感を持つことができ、もし提案した治療が上手くいくと純粋に嬉しい気持ちになります。

やりがい③高収入

一般的な日本のサラリーマンの平均年収400万と比較すると、30代で年収1000万を狙える給与水準の高さはやりがいになります。

また、収入以外の福利厚生も手厚いので、年収計算に入らない部分でも得をすることもあります。

MRは医療系の仕事ですが、文系でも問題なく仕事ができるだけでなく、高学歴な有名大学以外でも採用機会があるため、チャンスだと思います。

福利厚生の例

・外勤手当:月4~6万円(非課税)

・住宅手当:家賃の70~80%前後は会社負担

・家族手当:毎月補助金(1万~2万)

・時間外手当:比較的厳密につける企業が増えてきている

・休日手当:割増賃金を厳密につける企業が増えてきている

・私有車を営業車使用:補助金や駐車場代補助

・持ち株会:奨励金あり

・企業型年金:一部会社の補助金が出る企業もある

・医療給付金:月の医療費負担上限が国の制度より軽減される

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やりがい④たまにある感謝に重みがある

命に関わる病気の治療が上手くいった患者さんから、感謝のお手紙をいただいた時は純粋に嬉しかったです。

また、100回に1回くらいの稀なケースかもしれませんが、医療者から本当に心から感謝されることがあると、仕事のやりがいを再認識します。

仕事柄、急な依頼を医療者から受けることはよくあります。そんな時に丁寧に対応したことで、感謝の言葉をかけてもらえることもあります。

特に希少疾患治療薬や抗がん剤を扱うMRには、このような経験をする機会があります。

逆に、降圧薬をはじめとする生活習慣病薬は、疾患特性からあまり機会がないかもしれません。

※具体例を書いてしまうと、私の所属企業が想像できてしまうのでアバウトな話にしかできず申し訳ないです。

やりがい⑤医師と交友関係を作れる

「医師」というMRをしていないと関われなかった方々と、深く接点を持てるのは今後の人生経験という面で意義があると思います。

頭の良さに加えて、人として尊敬できる医師はたくさんおられます。

私は、そのような医師と仕事上で良好な関係を築けた場合、相手が嫌がらなければ担当交代後も人間関係を切ることなく関係を継続しています。

この仕事をするまで私の身近には医師の知人がおらず、完全に別世界の人間という存在でしたが、MRとして接点が増えてくると

メディ太
メディ太
頭の良い人はこういう考え方をするのか!

と自分の考えになかった気付きをたくさん得られます。

例えば、物事の考え方や幼少期の教育など、自分の人生にも活かせることもありました。

「友を見ればその人が分かる」

こんな言葉があります。

厳密には「友」ではありませんが、長く付き合っていくと感覚や考え方に、良い影響を受けると思います。

余談ですが、MRとして医師と接点を持ち、そこから人生のパートナーに発展した方もおられます。こういう部分も少し期待している方にはやりがい(?)かもしれませんね。笑

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辛いこと①全国転勤

結婚し、家族ができると全国転勤は大きな問題になっていきます。

独身の期間は、勤務地や転勤に対して自分の中で気持ちの整理ができればよいですが、家族ができると「パートナーの生活環境・仕事」「子供の就学・友人・習い事」など、環境変化が与える範囲が広くなるため、自分だけの問題ではなくなります。

仮に、単身赴任でパートナーと離れて生活する選択をする場合でも、会社によっては細かな規定を満たす必要があったり、単身中に家族と離れて仕事だけしている生活に対して「何のために仕事をしているのか?」と自問自答するようになり、ストレスに感じてしまう方もおられます。

転職を考えるきっかけとして「キャリアアップ」「会社に不満」が頭に浮かびやすいと思いますが、勤務地への不満も転職活動開始のきっかけという方は少なくありません。

全国転勤が厳しい方は、会社によっては「西日本・東日本」「近畿・九州・関東」など大きなエリア内での異動が中心の製薬会社もありますので、そちらを希望するのも1つの選択肢になると思います。

辛いこと②理不尽な対応を受ける

医療者から「MR=格下」「MR=御用聞き」と認識されて、冷たい対応や理不尽な対応を取られることは日常茶飯事です。

昔、ある薬剤師さんから16時頃に会社へ電話があり「担当のメディ太に今日の17時までに○○の資料を持ってくるように伝えて。急に必要になったの。」と突然依頼され、偶然資料があったので大急ぎで移動し、16時50分に訪問したところ「そこに置いといて。私忙しいから。17時ギリギリね。」とだけ言われて直接受け取りもされなかった経験があります。

特殊な例と信じたいですが、やりがいの部分で「100回に1回感謝される」と記載しましたが、基本的にMRはやって当たり前な感覚を持っている医療者がいることは事実です。

他にも「院長の奥さんの誕生日に上司とお祝いの言葉を伝えに訪問しに来ないメーカーの薬剤は今後使わない」「医療者がメーカーの用意したチケット類を不正に個人利用したので今後はしないように依頼したら出入り禁止になった」などもあり、知人のMRが頭を抱えていました。

人間の特徴で、自分の方が有利な立場の時にその人の本性が出やすいとも言われますので、立場上劣位になりやすいMRは、ある程度割り切る気持ちが必要かもしれません。

何でも無駄にペコペコ頭を下げる必要はないです。一目置かれるMRになれば、このような境遇に遭う確率は下がります。

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辛いこと③販売実績が常についてくる

新入社員として配属された日から常に実績はついてきます。

常に数字として結果が出るため、実績進捗が悪い時や新薬発売時に採用施設数が少ない時は、社内から大きなプレッシャーがかかるためストレスを抱えてしまいます。

逆に、数字が良い時は高い評価を受けやすいので、一長一短でもあります。

よく指標で出てくる販売実績を以下にまとめてみました。

代表的な販売実績項目

●製品売上金額

月毎に製品が売れた金額の指標です。

●製品売上数量

月毎に製品が売れた数量の指標です。医療用医薬品は薬価と呼ばれる薬剤の値段が2年に1回(今後は年1回)変更されるため、金額だけでなく数量の推移を見ることもあります。

●シェア

外部調査会社からエリアや施設のシェアデータが出てくるため、その結果で競合薬と自社製品の力関係を把握します。

辛いこと④休日の対応が発生する

休日でも急な顧客対応・イベント参加・休日業務が発生します。

急な顧客対応に関しては、今MRは1人1台、会社支給の携帯電話を所持しています。

すぐに連絡を取れるのは便利ですが、休日でも電話やメールで依頼が届くことがあり「理不尽な対応」で述べた通り、休日でもすぐに対応を要求されることもあります。大学病院担当MRは、休日でも会社の携帯を持参しているという方は少なくないかもしれません。

また、クリニック担当の方は休日に担当先からゴルフなどのイベント参加を誘われて、断れずに休日返上になってしまうこともあります。

それ以外では、土曜日に講演会という会社主催のセミナーがある時は休日出勤になります。(もちろん休日手当はあります。)

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辛いこと⑤業界ルールの転換期

製薬会社は、これまでの何でもありの体質から転換している真っ只中で、製薬業界に新しいルールが運用開始されています。

MRは、従わなければならないルールであるため受け入れますが、問題は医療者側の制度・義務ではないために、過去の業界慣習と同じ感覚でMRに要求する医療者がたまにおられます。

こういう場合に、トラブルに発展することもあるため心理的に負担がかかります。

現在の業界としては、接待がほぼなくなり、販促グッズ等の物品提供もなくなり、不適切なプロモーションは罰則対象になりました。

多くのMRから聞こえる本音として

MR
MR
できることが減ってしまい困った・・。

という言葉を耳にすることが増えました。

昔の体質は異常な部分もありましたので、これから新しくMRになる方には健全な方向に向かっていく業界という面はプラスに捉えてもいいと思います。

ルール順守の考え方に関しては以下をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はMRの「やりがい」と「辛いこと」を計10個解説しました。

それぞれの感性や性格で項目には違いが出ると思いますので、1つの意見として参考にしていただけると嬉しいです。

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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