製薬&雑学

【現役MRが解説】MRの仕事内容と給料や手当によくある質問10選

         

MRにご興味をお持ちの就活生の方は、会社のホームページで何となく雰囲気をつかんだものの、実際の裏事情が気になるのではないでしょうか。

学生の方にOB訪問を依頼され、お話をするとだいたいこんなことを質問されます。

就活生の方
就活生の方
実際に仕事はハードですか?
就活生の方
就活生の方
ぶっちゃけ給料はどれくらいですか?

そこで今回は、製薬会社のMRとして10年以上経験してきた出来事も交えながら解説していきます。

この記事は、「実際のところMRってどうなの?」と気になった方向けの記事です。

私の正直な感想を回答していきますね!

MRとは?

MRは医薬情報担当者(Medical Representative)のことを言います。

認定試験に合格することで、MRになることができます!

MRの役割をざっくり言うと・・・

「自社の医薬品情報を医療関係者に提供」

「副作用情報を収集」

「会社に報告」

「営業」

この4つで倫理観と営利のバランスも考えながら活動します

ちなみに、昔は「MR」ではなく「プロパー(プロパガンダが由来)」と

呼ばれる時代もありました・・。

(今でも、年配の先生はMRをプロパーと呼ぶ方もおられます。)

MRの業務内容は?

顧客に対して、調査・提案をすることが多い仕事です。

医師・薬剤師・看護師・卸などの関係者のコミュニケーションをとり、良い関係を築きながらニーズを聞き出して、自社製品で解決する方法があれば提案することが主な流れになります。

医療も医薬品も日々進化していますが、新薬が出たからと言って必ず全員が使用することはありません。

MRは顧客が気付いていない不満やニーズを見つけ出して、患者さんにとってより良い治療提案をすることが大事だと思っています。

MRの1日の仕事内容とスケジュール?

平均的には、AM8:00~PM19:00の枠内で仕事をしている方が多いです。

MRはその日のスケジュールを自分で自由に調整できます。

基本的に外勤(得意先訪問)がメインという前提ですので、朝から会社に出社して定時まで社内で勤務するというものではありません。

最近では在宅ワークも普及し、外資系企業など一部では会社に来ることを制限しているところもあります。

例)終日在宅勤務(Web会議、Web面談を自宅で行う)

例)午前中は在宅勤務⇒午後外勤⇒自宅に直帰(夕方~夜)

例)8:20卸訪問⇒営業車で内勤⇒外勤⇒自宅へ直帰(夕方~夜)

基本的にMRは1人につき1台、営業車が支給されますので、車で過ごす時間がかなり多くなります。

また、訪問パターンはその人次第で訪問ルートを決めることができるので、

MR
MR
今日は早く帰ろう!
MR
MR
今日はもう少し仕事するか!

このように、自分のモチベーション次第で予定を調整することが可能です。

自己管理能力の高い方にはピッタリな仕事だと思います。

実際、「毎週水曜は19:00から○○のレッスン入れているので遅くまで仕事しない」など、仕事とプライベートの時間を使い分けている方も多数います。

従来は、早朝~深夜まで接待・内勤などに忙殺されていましたが、「働き方改革」の影響で労働環境はかなり改善してきていると実感しています。

顧客ってどんな人?

医師・薬剤師・看護師・その他医療スタッフ・卸(MS)が主な顧客になります。

チーム医療として1人の患者さんに多くの職種の方が関わるようになってきているので、MRも処方量の多い医師だけに会っておけばOKという時代ではなくなってきています。

また、開業医さんは数が膨大にあるため、卸さんに協力していただいてWin-Winの関係を構築することも大事です。

私の経験上、成績の良いMRさんはバランスよく活動している印象があります。

逆に、特定の医師ばかり訪問し、他の顧客から得られるはずの情報を入手できずに損していることに気付かない方もいるので、視野の広さは大切だと思います。

医療関係者にペコペコするの?

MRの性格次第な部分が大きいです。

顧客とMRでは立場上優劣がつくので、丁寧で真摯な対応が必要です。

ただ、ひたすらペコペコ頭を下げて過剰にへりくだり過ぎる人もいますが、個人的にはそこまでしなくても良いと思います。

理由は、異常にへりくだり過ぎると「この人頼りないな」「大丈夫この人?」と顧客に思われて、逆効果になることがあるので注意が必要です。

医師は倫理観や素養の高い方になりますので、MRだからといって必ずしも横柄な扱いをする訳ではなく、紳士的な方も多いです。

私の主観ですが、顧客と社内や同業者からも優秀と評価されているMRは「堂々とした対応」を取っている印象があります。

営業目標はあるの?

新入社員から売り上げ目標がついて回ります。

医薬品という性質上、毎月大幅に売り上げ金額が変動するものではありませんが、様々な要因で薬剤の使用トレンドは変化していきます。

MRの売り上げ目標に対するスタンスは会社によってまちまちです。

MR
MR
毎月シビアに追及されてストレスが・・
MR
MR
ボーナスに影響するけど追及はそこまでないよ

このように、社風によって違いが大きいです。

共通しているのは、年間賞与(ボーナス)は業績の占める割合が多いので、売り上げが悪い=賞与額は少なくなるという点でしょう。

昇進に関しては、会社によって「業績重視」「能力重視」に分かれます。

常に数字として結果が出るため、実績進捗が悪い時や新薬発売時に採用施設数が少ない時は、社内から大きなプレッシャーがかかるためストレスを抱えてしまいます。

逆に、数字が良い時は高い評価を得られるので、一長一短ですね。

少なくとも、過剰に不安視する必要はないと思いますよ。

MRはこれから不要になるの?

人数の削減トレンドは続きますが、0にはならないと私は思います。

理由は、MRの役割として以下の2点があるからです。

「医薬品情報を伝える」

「副作用情報を収集する」

新薬が登場しても全ての医療者が自分で薬剤の情報を調べてくれませんので、MRからの情報提供は企業にとって重要なアプローチになります。

ネット等のデジタル販促も伸長していますが、現時点では認知率への貢献度は大きいものの、行動変容への影響度は人の力がまだ必要になっていると思います。

また、副作用情報は医療者から自主的に会社へ申告していただけるものではないため、MRを介した情報収集は重要になります。

ただし、今はMRの「あり方」が見直される転換点にあることは事実です。

今後の注視すべき点として、5万人の大台を切ることになるか?という点を観察する必要があると思います。

出典元:MR認定センターへのアクセス先リンク(外部サイト)

担当エリアや領域性とは?

「エリア制」「領域制」「担当施設」の3つに分けて解説します。

基本的には上記3つのどれかを組織方針として採用しており、会社によっては複数組み合わせていることもあります。

転勤や昇進のタイミングで領域や施設はどんどん変わります。

<エリア制>

県や市区町村でMRの担当する範囲を設定する方法です。

メーカーの規模や製品領域によってエリアの範囲は大きく異なります。

例)○○市担当、○○医療圏担当、○○県担当、○○地区担当

最近は、1つの県の中に地域単位で医療が完結する「医療圏」と呼ばれるエリア毎にMRをチーム制で配置するメーカーもあります。

ベンチャー企業・オンコロジー・小規模メーカーなど、領域別の少数精鋭部隊のMRであれば「1県1MR」や「複数の都道府県を1MR」で担当することも珍しくありません。

エリアの中には大病院・中小病院・クリニックが混在しているため、社内のMR同士で情報共有しながら組織展開することが求められています。

<領域制>

外資系では領域制をとっているケースが多いです。

何といっても人気なのは「癌領域」の担当です。

薬剤の市場トレンドから、生活習慣病などのプイライマリー領域は人気に陰りが出始め、開発品目が今後も期待される癌領域(オンコロジー)が若い人を中心に人気な印象です。

メーカーによって領域の呼称や品目構成は多岐に渡ります。

一例を以下に挙げます。

「糖尿病」「循環器」「免疫」「皮膚」「眼」「オンコロジー」「プライマリー」「中枢神経」など。

※これはほんの一部なので、他にも山ほどあります。

<担当施設>

「開業医担当」「病院担当」「大学担当」などの施設で分ける方法です。

転職市場で人気の担当先経験は、大学病院>基幹病院>クリニックの順番になります。

特に、大学病院などの大きな施設での新薬採用経験は多くの企業で求められる大事な経験になります。

20代~30代の若いうちに経験を積みたいと考えるMRさんには人気がある印象です。

給与面では、一部のメーカーではジョブ型賃金体系の一環で大学担当が給与水準を高く設定するように変更した企業も出てきています。

MRは出張があるの?

主に2種類の出張があります。

①社内研修などの業務で本社へ出張

②講演会の演者と随行で様々な都道府県へ出張(主に大学担当MRなど)

最近はWeb会議やWeb講演会が増えたので出張が激減して身体的な負担が軽減したMRさんは多いのではないでしょうか。

私も出張が減って喜んでいる中の1人です。笑

MRの年収(給料)と手当はどれくらいもらえるの?

30代で年収1000万円を達成できる職業で、業界平均では750~800万円と言われています。

日本のサラリーマンの平均年収が約400万円という点からも魅力的ですね。

年俸制と月給制の2パターンがあり、年俸制の方が少数派ですが、外資系中心に存在します。

年収以外に特筆すべきは福利厚生・補助が手厚い点です。

MRの代表的な手当

時間外労働手当

勤務時間外に必要とされる仕事をした時に支給される手当

休日労働手当

土曜日、日曜日など休日に労働をした際に支給される手当

外勤手当

外勤をした際に、社内規定に応じた一定金額を支給される手当。月4~6万円(非課税)

●住宅手当

家賃の70~80%前後は会社が負担するため、差額のみ家賃を自己負担するだけでよい

●家族手当

子供がいると毎月補助金として1万~2万程度支給される(企業によって差がある)

時間外や休日手当もちゃんと支給されるのは当然ですが、それ以外の手当てのインパクトが非常に大きいです。

外勤手当ては年40~70万円ほど非課税収入のインパクトはかなり大きいです。(COVIT-19で外勤自体が激減し、MRの悲鳴が聞こえています・・。)

さらに住宅手当は、例として「10万円の賃貸物件に2~3万円で住む」ということになるため、実質80~120万円の恩恵を受けることになります。

家族手当は制度が会社によって異なりますが、もし制度があれば年間12~24万円の収入になります。

このように、給与収入以外で実質200~250万円ほどの恩恵を得られるMRの手当ては非常に魅力的だと思います。

他にも以下の制度があります。

その他制度の例

●私有車を営業車使用

自身が所有する車を営業車にすることで、補助金・駐車場代・ガソリン代の補助が支給されるので、駐車場代の高い首都圏ではお得に使えます。

また、一定の自己負担額で営業車をマイカーのように、休日も使える制度を用意している会社もあります。

●持ち株会

自社株を給与天引きで積立購入できます。

奨励金として、一定額を会社から補助金として受け取れるため、通常の株式購入よりもお得になることもあります。

●RSU

バイオベンチャー系企業を中心に制度設計されていることが多いです。

自社の株式を給与として数年に分割して受け取る制度です。

ベンチャー企業が成長していくと株価も上昇するので社員のモチベーションもUPしますね。

●企業型確定拠出年金

公的年金とは別建てで、会社が一定の掛け金を拠出し、従業員が自分で年金資産を運用します。

もちろ自身で掛け金を追加することも可能です。

●医療給付金

月の医療費負担上限が国の制度より軽減される

【まとめ】

今回は、MRのよくある質問に対する情報を書いてみました。

MRは、薬を扱うため「倫理観」「知識」がとても重要な仕事です。

私は薬学がもともと専門ではありませんでしたが、MRになってから薬や医学の勉強は苦にならないので、楽しく日々仕事をしています。

もしMRに少しでも興味を持っていただいた方は、他にも記事を書いていきますので、ぜひ読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました~!

他にはこんな記事を書いていますので是非ご覧ください。

MRの生活環境などを本音でご紹介しています。

MR試験や勉強に関して知りたい方はこちらのリンク記事をご覧ください。

趣味に興味がある方は、よくある趣味TOP10をまとめましたので以下記事をご覧ください。

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