書籍要約 PR

【アサーティブ 例】自分と相手が自己表現できるコミュニケーション方法を事例解説!

みなさんは仕事のコミュニケーションで、普段から思ったことを伝えることができていますか?

読者の方
読者の方
お互いに考え方が違うので思ったことを言うと揉めるのが嫌で我慢する事が多いかな~。
読者の方
読者の方
思ったことを伝えて、周囲から面倒な人というイメージを持たれるのは嫌だから伝えてない。

このような心境の方は少なくないと思います。

多くの会社で「円滑なコミュニケーションが大切」と言われています。

その一方で、仕事のストレスの多くは人間関係からくるものだという研究結果もあり、重要だと分かっていても、一筋縄ではいかないのがコミュニケーションの奥深さ(難しさ)だと私は感じています。

そこで今回は、対人関係を円滑に進めるための引き出しを増やす「アサーティブコミュニケーション」を解説します。

自分と相手のどちらも尊重しながら適切に主張するスキルになりますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

この記事でわかること

●アサーティブとは何か?

●アサーティブコミュニケーションの基礎知識

●アサーティブコミュニケーションを実践する流れと事例

【アサーティブ意味】自分も相手も尊重しながら主張するスキルとマインド

アサーティブとは「自分も相手も尊重しながら主張するスキルとマインド」のことです。

我慢・堪える・遠慮するといったコミュニケーションとは異なることをイメージしていただくとよいと思います。

言いたいことが言えない空気・環境を改善したい方におすすめのコミュニケーション手法ですよ。

アサーティブ

自分も相手も尊重しながら主張するスキルとマインドのこと。

お互いが率直に話せる関係を作ることをゴールにしています。

読者の方
読者の方
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~Poison♪

この曲が脳裏に浮かんだ方は私と同世代ですね。笑

アサーティブコミュニケーションの利点は「対応力の向上」

アサーティブコミュニケーションの利点として、対応力の向上が挙げられます。

全てがこれ1つで万事解決という訳ではないですが、自分の引き出しにアサーティブコミュニケーションがあることで人間関係は改善すると思います。

アサーティブの利点「対応力向上」

●対立した時も相手を攻撃しない。

●その場の勝敗ではなく、中長期的な関係性を重視する。

●自分の希望や提案を言葉で伝える。

【アサーティブ診断】コミュニケーションタイプの4分類

アサーティブジャパンでは、コミュニケーションタイプとして4つに分類して特徴を解説しています。

とても分かりやすかったので、ご紹介しますね。

それぞれのタイプと態度の違いをまとめると以下のようになります。

自分の態度相手の態度
攻撃的タイプOKNG
受身的タイプNGOK
作為的タイプNGNG
アサーティブタイプOKOK

●攻撃的タイプ⇒「自分の間違いを指摘されたくない」「自分が負けたくない」といった自己防衛心理が働いている。はっきりと何でも言うことで、自分を中心にして相手に要求を出している。

●受け身的タイプ⇒表面的には相手中心に見えるが、その裏には「嫌われたくない」「傷つきたくない」という自己中心的な心理が働いている。

●作為的タイプ⇒「自分は間違っていない」「自分は負けていない」といった自己防衛心理が働いている。はっきりと言わずに作為的な行動を取ることで自分を中心にして相手に要求を出している。

●アサーティブタイプ⇒自分中心・相手中心のどちらにもならず、コミュニケーションの問題を「目の前で起きている問題」として捉え、その解決を考えながら誠実に対等に振る舞う。

4つのタイプのうち、アサーティブ以外の3つは「絶対にやめるべき」というものではありません。
理由は、敢えてそのように振る舞わなければならない場面も出てくる可能性があるからです。

読者の方
読者の方
私はどのコミュニケーションタイプなんだろう?

こう思った方は、アサーティブジャパンのサイト内でコミュニケーションタイプの簡易診断ができるのでぜひお試しください。(無料)

アサーティブジャパンのサイトはこちらです

【アサーティブ 例】コミュニケーションに必要な準備

アサーティブコミュニケーションを実践する前に意識する必要がある2つのステップをご紹介します。

ステップ1「主張内容を組み立てる」

相手にとって耳の痛い話でも、お互いのために伝えた方がよいことは適切に主張する必要があります。

しかし「○○をしてよ!」など、伝える側の主張内容が不十分だと、建設的な意見交換に発展しにくいです。

そこで、下記3つのポイント意識して主張内容を組み立ててみてはいかがでしょうか?

主張内容の組み立て

●客観的に「事実」と「問題」を説明する

相手に「して欲しいこと」に加えて、現時点で既に起こっている問題点や事象を説明し、見えている世界をお互いが共通認識している状態にしましょう。

●自分の感情を言葉に出して伝える

起こっている問題点や事象に対して「困っている」「心配している」などの感情も伝えるようにしましょう。

●要望や提案を具体的に話す

具体的に、「どうして欲しいのか?」を伝えましょう。

ここでのポイントは、「言わなくても、雰囲気を察知して伝わるだろう」と勝手に解釈して、言葉に出すのを省略しないことです。

言葉に出さないと伝わらないことって意外と多いと思いますよ。

ステップ2「相手の立場を理解する」

どれだけ自分が論理的な主張をしても、相手は相手なりの主張を持っているのが世の常です。

そこで対立姿勢を出すのではなく「相手は困った人ではなく、実は困っている人なのでは?」と捉えて接することが大切です。

相手の立場を理解する

●相手が抱えている事情は何だろうか?

「こちらが把握できていない、難しい事情がありますか?」など寄り添う形で相手の立場を理解しようとする姿勢を示しましょう。

●相手が困っていることは何だろうか?

「もしやりにくいと思う理由があれば教えてもらえませんか?」など困っていることを伝えやすい雰囲気を醸成しましょう。

相手から引き出した主張に対して、即座に反論するのは避けましょう!

対等なやり取りを進めるために、思うことがあってもまずは「グッ」と堪えて、相手が主張した背景には自分の責任もあると捉える方が良いです。

【アサーティブな表現の実例】会話を実践する方法

実際にコミュニケーションを図る際は、「誠実」「対等」「率直」を特に意識して会話を進めていきましょう。

主には以下の8つの展開が基本となっています。

必ずこのストーリー通りにする必要はありませんが、基本の流れをイメージしながら自分流にアレンジしていただくと成功確率がUPすると思います。

会話の流れ(基本型)

①肯定的な話題から会話をスタートする。

②本題と、事実や問題点を伝える。

③自分の気持ちを伝える。

④相手の言い分を引き出し、理解する。

⑤相手の言い分に対して、自分にも非がある部分を認める。

⑥要望を具体的に伝える。

⑦お互いの納得する結論を探し、合意する。

⑧最後はお互い前向き・さわやかに会話を終了する。

【例】事前に報告をしてくれない後輩社員に、報告できるようにしてもらう。

自分
自分
この前教えてくれた情報ありがとう!とても助かったよ。少し時間あるかな?
後輩
後輩
いえいえ!役立ってよかったです。どうしましたか?
自分
自分
仕事の進捗の報告に関して相談があるの。先日のプレゼン資料をわからなければ事前に相談してねって伝えたけど、当日の朝に相談を受けて、改善箇所が見つかってバタバタしてしまったじゃない?
後輩
後輩
すいません。最終的には助けてもらったので何とか間に合いましたが、1人だったら完全に間に合いませんでした。
自分
自分
最終的に何とかなって良かったけど、ギリギリで相談を受けるとお互いバタバタして困るし、万が一間に合わなかったりするとその先の顧客にも迷惑がかかるのは良くないと私は思うんだよね。
後輩
後輩
それは確かに私も思います。バタバタして大変でした。
自分
自分
早めに相談してねとは伝えていたけどそれが難しかった理由ってあるかな?もしかすると、私が忙しそうな雰囲気を出して相談しにくかったとか、そもそも資料作成手順の説明が不十分だったとか、私が気付けなかった部分もあったのかなと思ったから、遠慮なく教えてくれないかな?
後輩
後輩
実は、何回か相談しようと思ったのですが、忙しそうで話しかけにくかったんです。こんなことも知らないのとか思われそうで・・。
自分
自分
そういうことだったのか。ごめんね。言いにくい雰囲気が出ていたことに気付けなかった私にも責任があるね。これから同じことがないように、期限の1週間前の時点で進捗を午前中の30分を目安に一緒に確認するか、1週間前に現時点の資料を送ってもらって私がコメントを返す方法をしようかなと思ったんだけど、どうかな?
後輩
後輩
その方がお願いしやすいので助かります。その2つの方法は、今後の案件次第で適した方法を相談して決めてもいいですか?
自分
自分
OK!じゃあそうしよう。この前の資料を乗り切れたからもう大丈夫だね。頑張ろう。

まとめ

今回は、アサーティブコミュニケーションについてご紹介しました。

信頼関係を大切にしながら、お互いを尊重して対等な意見交換をするための手段となります。

●伝える内容は、良いことも悪いことも客観性を意識する

●伝え方は、落ち着いて自信を持ちつつ、言葉で表現する

●向き合う姿勢は誠実で対等を意識する

全てがこの手法で解決するわけではありませんが、多くの人とコミュニケーションをとっていく中で、自分の引き出しにアサーティブも用意してみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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