株式投資

恐怖指数とは?VIXの目安と米国高配当ETF買いサイン

最近話題になっている「VIX指数」という数値をご存知でしょうか?

恐怖指数とも呼ばれており、株式投資をする上で重要な指数の1つです。

読者の方
読者の方
VIX指数って何?どんな意味があるの?
読者の方
読者の方
恐怖指数は知っているけど、実際にどう参考にすればいいの?

こんな疑問をお持ちの方には、この記事がオススメです!

今回は、VIX指数の意味と、米国高配当ETFの買いタイミングに応用する方法をご紹介します。

この記事で分かること

●VIX指数は、相場の先行きに対する不安感を反映している。

傾向として「VIXが上がる=株価は下がる」「VIXが下がる=株価は上がる」

VIX指数が注目されやすいのは、市場の大きな暴落が発生した時。

●VIX指数は米国高配当ETFの買い指標の参考にすることができる

●米国高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)とVIX指数のトレンド

VIX指数とは?

VIX指数とはVolatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引のボラティリティ(変動率)をもとに算出・公表している指数です。

VIXは、「S&P500という米国の指数が将来どのように変動するかの市場予想をしている」というイメージで認識していただけると良いと思います。

数値が高いほど投資家が「先行き」に対して不安を感じているとされています。

このVIXが特徴的なのは、今の時点から見て未来の変動(ボラティリティ)を数値化しているということです。

通常は10~20の範囲で推移することが多いですが、相場の先行きに大きな不安が生じた時は30を超える数値になっていく傾向があります。

投資家
投資家
もうすぐ暴落がくるかも・・。
投資家
投資家
暴落が近そうだな~。

このように、投資家が市場の変動が大きくなりそうと考えて行動すると、VIX指数の数値は大きくなるのです。

VIX指数のことを「恐怖指数」とも呼んでいます。

VIX指数(恐怖指数)と株価の傾向は?

基本的な傾向としては「VIXが上がる=株価は下がる」「VIXが下がる=株価は上がる」と言われています。

VIXが上昇している時は市場が不安定なので、株価も変動が大きく下げに転じていることも多いからです。

逆にVIXが下がっているときは市場が安定しているので、株価も変動が少なく右肩上がりとなることが多いです。

この関係を利用して、VIXが上がってきたら株式を購入停止or売却、VIXが下がると株式を購入というスタイルの方もおられます。

あくまでVIXの一般論です。

COVID-19の感染拡大懸念によってVIXは高い数値で推移しながらも、世界的な金融緩和策などの影響で株高が続いているように、VIXが完璧に株価の変動を反映する訳ではありません。

VIX指数(恐怖指数)のトレンドは?

指数の長期・短期トレンドをご紹介します。

VIXが注目されやすいのは、市場の大きな暴落が発生した時です。

長期トレンド

2005年以降のトレンドと主な出来事をご紹介します。

●2008年10月:リーマンショック(79.13)

●2011年10月:ギリシャ通貨危機(42.96)

●2015年8月:中国減速懸念(28.03)

●2020年3月:コロナショック(66.04)

約15年間で最大の出来事はリーマンショックで、瞬間的なインパクトに加えて影響が長期間継続しました。(実際に株価は50%暴落)

コロナショックも瞬間的なインパクトは大きかったのですが、実は単年プラスで終えているという点では「リーマンショックよりマシ」と投資家の方が言っている理由も理解できますね。

短期トレンド

2020年5月~2021年5月のトレンドをご紹介します。

●2020年6月:コロナ感染再拡大懸念(40.79)

●2020年9月:米中対立激化、追加経済対策成立の遅れ(33.06)

●2020年10月:追加経済対策の不透明感、欧州コロナ感染者増加(40.28)

●2021年1月:個人投資家の投機的売買(37.21)

COVID-19の感染拡大と、経済対策に影響された1年と言えるかもしれませんね。

特に注目すべきは、この1年でVIX指数(恐怖指数)が1ヵ月間20未満をキープしたのは2021年4月のみということです。

しかしジリジリと上昇に転じており、20未満をキープし続けるのは難しそうですね。

VIX指数(恐怖指数)を活用した投資は可能?

VIX指数を目安に投資する方法として、「米国高配当ETF」の購入目安をご紹介します。

ちなみに、VIXに連動する金融商品(ETF、CFD)はありますが、投機的意味合いが強く推奨できるものではないと考えていますのでここでは割愛します。

当記事は特定の投資商品に対して利益保証や投資を推奨するものではありません。元本割れ等のリスクがありますので最終的な投資判断は自己責任でお願い致します。

ここでご紹介するのは、上昇トレンドの押し目買いに適する数値になります。

あくまで過去のトレンドからの推察になりますので、リーマンショック級の暴落や今後のETFのトレンド次第では機能しなくなる可能性もあります。

米国高配当ETFとは?

配当金を目的とした高配当米国株の詰め合わせパックのようなものです。

過去の数値ではS&P500に連動するVTI等よりも運用成績は劣後する傾向にありますが、「配当金」というインカムを得られるメリットが最大の魅力です。

米国高配当株

【メリット】

・株主還元への意識が高い(例J&Jは58年連続増配)

・様々な優良高配当ETFが販売されている

【デメリット】

・確定申告で外国税額控除を行わないと、10%多く税金を納めることになる。

・配当金を再投資すると効率的ではあるが、配当金受け取り時に課税される分ロスになる。

米国株には優秀なETF(上場投資信託)があり、代表的な銘柄としては「VYM・HDV・SPYD」があります。

3つとも米国での高配当個別株を複数組み合わせた上場投資信託ですが、若干業種の比率が異なるために利回りや株価チャートの動きも差異がある点が面白いです。

なぜ高配当ETFはVIX指数が参考になるのか?

高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)はインデックスファンドのVTI等とは異なり、購入タイミングを図っていくのが基本になるため、利回りに加えてVIX指数が参考になるからです。

FIRE界隈で有名な穂高唯希さんのブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた」の考え方を参考にご紹介します。

高配当ETF購入タイミングの参考材料

①-1:配当利回りが平均値を超えた時

①-2:配当利回りが一定値を超えた時

②-1:VIX指数が20を超えた時

②-2:VIX指数が30を超えた時

引用:穂高唯希さん 米国高配当株ETF【VYM・HDV・SPYD】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

特にVIXに関しては、個人的には30を上回った時がよいタイミングかなと個人的には感じています。

VYM

2006年に設立された、米国株式市場の大型株の中でも高い配当利回りの銘柄で構成される、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動したパフォーマンスを目指すETFです。

高配当ETFの中でも、400銘柄を超える分散性や安定性に優れる反面、VYM自体の利回りは他のETFより劣る傾向です。

しかしトレンドとしては右肩上がりなので、キャピタルとインカムの両方を狙える可能性を魅力に感じて保有している方もいるETFです。

●主なセクター:金融、ヘルスケア、消費財、テクノロジー、資本財、公益の順に比率が高いのが特徴です。

●VIX指数とVYMトレンド:VIXが30を超えたタイミングで一時的な下げ(買いチャンス)が発生しています。

【長期トレンド】

【1年トレンド】

VYM購入タイミングの参考材料

①-1:配当利回りが平均値を超えた時⇒少なくとも3.13%以上

①-2:配当利回りが一定値を超えた時⇒3.5%以上

②-1:VIX指数が20を超えた時⇒購入の照準を定めるライン

②-2:VIX指数が30を超えた時⇒かなり良い買い場のライン

引用:穂高唯希さん 米国高配当株ETF【VYM・HDV・SPYD】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

VYMの概要資料リンク先はこちら

HDV

2011年に設立された、あらゆる時価総額水準の株式銘柄を含むモーニングスター配当フォーカス指数に連動した投資成果を目指すETFです。

財務健全性が高く、持続的に平均以上の配当が可能な米国75銘柄で構成されています。

位置づけとしてVYMとSPYDの中間のような位置づけで考える方もいるETFです。

COVID-19でも大幅な減配をしなかったことから、HDVの評価を上げた投資家もいるのではないでしょうか。(若干の減配はありました。)

●主なセクター:ヘルスケア、エネルギー、通信、生活必需品、公共事業、情報技術の順に比率が高いのが特徴です。

●VIX指数とHDVトレンド:VIX指数が30を超えたタイミングで一時的な下げ(買いチャンス)が発生していますが、VYMと比較するとHDVの方がVIX指数20超でも下げ幅が大きい時期もありますね。

【長期トレンド】

【1年トレンド】

HDV購入タイミングの参考材料

①-1:配当利回りが平均値を超えた時⇒少なくとも3.4%以上

①-2:配当利回りが一定値を超えた時⇒3.8%以上

②-1:VIX指数が20を超えた時⇒購入の照準を定めるライン

②-2:VIX指数が30を超えた時⇒かなり良い買い場のライン

引用:穂高唯希さん 米国高配当株ETF【VYM・HDV・SPYD】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

HDVの概要資料リンク先はこちら

SPYD

2015年に設立された、S&P500®高配当指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求するETFです。

特徴は、S&P500®指数の採用銘柄のうち配当利回りの高い約80銘柄に均等分散している点が挙げられます。

米国高配当ETFの中でも利回りの高さが魅力的ですが、2015年に設立されたため過去データが少なく、原油価格との高い連動性など、コロナショックによってVYMやHDVと比較すると少々不安定さもあります。

●主なセクター:不動産、一般消費財、エネルギー、公益事業、生活必需品、金融の順に比率が高いのが特徴です。

●VIX指数とVYMトレンド:歴史が浅いので何とも言いにくいのが正直なところですが、少なくともVIX指数20以上で下げトレンド、30以上で大幅な下げの傾向はありそうです。

【長期トレンド】

【1年トレンド】

SPYD購入タイミングの参考材料

①-1:配当利回りが平均値を超えた時⇒少なくとも4.15%以上

①-2:配当利回りが一定値を超えた時⇒5.0%以上

②-1:VIX指数が20を超えた時⇒購入の照準を定めるライン

②-2:VIX指数が30を超えた時⇒かなり良い買い場のライン

引用:穂高唯希さん 米国高配当株ETF【VYM・HDV・SPYD】の購入タイミング・買い目安の基準を示します。

SPYDの概要資料リンク先はこちら

VIX指数(恐怖指数)はどのサイトでチェックすればいいの?

私は、世界の株価というサイトでチェックしています。

一覧で重要な指標が出るのでとても便利ですよ!

世界の株価のリンクはこちら

まとめ

本日はVIX指数に関する概要と、応用例として米国高配当ETFの買い場についてご紹介しました。

●VIX指数は、相場の先行きに対する不安感を反映している。

傾向として「VIXが上がる=株価は下がる」「VIXが下がる=株価は上がる」

●VIX指数が注目されやすいのは、市場の大きな暴落が発生した時。

●VIX指数は米国高配当ETFの買い指標の参考にすることができる

●米国高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)とVIX指数のトレンド

VIX指数だけで完ぺきにトレンドを把握できる訳ではありませんが、インデックス投資とは異なり購入タイミングが重要になる中で、判断材料の1つとして役立つと思います。

今後ニュースで「VIX指数が上昇してきました」と言われても、読者の皆様は

読者の皆様
読者の皆様
VIXね!ところで数値はどれくらいかな?20?30超え?

こんな感じで、相場感を掴んでいただけたのではないでしょうか。

今回の記事が少しでも皆さんの資産運用に役立てば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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