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【敗者のゲーム 要約】インデックス投資こそが失敗しない資産運用!理由を徹底解説

世の中には「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の2種類があることをご存知でしょうか?

実は、この考え方を知っていると資産運用でとても役に立ちます。

この2つのゲームに関する考え方は、投資の名著「敗者のゲーム」で最初に語られている超重要な項目になります。

読者の方
読者の方
何でインデックス投資がいいって言われているかわからない
筆者(メディ太)
筆者(メディ太)

株式投資は「いかに失敗を減らせるか」が重要なので、手数料が安く市場平均のリターンを享受できるインデックス投資が最適解とされています。

詳細を解説していきますね!

この記事でわかること

●勝者のゲームと敗者のゲームの違い

●資産運用はミスをすると負ける「敗者のゲーム」

●個人投資家の強み

●インデックスファンドの特徴

●指数選びの重要性と、代表的な指数

【敗者のゲームとは?】ミスを重ねないことが重要

敗者のゲームとは

敗者のゲームと勝者のゲームには正反対の性質があります。

  • 敗者のゲーム⇒ミスを重ねることによって結果が決まる。
  • 勝者のゲーム⇒勝つために行った行動で結果が決まる

つまり、ゲームには「敗者のゲーム」と「勝者のゲーム」の2種類が存在し、勝つための最善の方法は両者で異なるのです。

 

「プロは得点を勝ち取るのに対し、アマはミスによって得点を失う」

エキスパートたちのテニスでは、最終結果は勝者の行動によって決まる。

プロのテニス・プレーヤーは長いラリーの末、強力で正確なショットを放ち、敵の手の届かないところへ打ち込んで勝利をつかむ。

こうした一流プレーヤーはめったにミスを犯さない。

アマチュアのテニスは、これとまったく異なる。

素晴らしいショットとか、エキサイティングな長いラリーといったものはなかなか見られない。ボールはしばしばネットにかかり、ラインの外に出る。

ダブル・フォルトも珍しくない。アマチュア・プレーヤーは敵をやっつけることなどめったにできず、いつも墓穴を掘って終わる。

得点のほとんどは相手のミスによるものだ。試合に勝つのは、相手の失点が多いからだ。

引用:敗者のゲーム

この考え方は他のことにも応用できます。

例えば、飛行機で考えるとライト兄弟の時代だと冒険心旺盛で意思の強い人が成功のための行動をとる「勝者のゲーム」でした。

しかし現代では安全飛行が当然という前提で絶対にミスを犯してはいけない「敗者のゲーム」に変化しています。

資産運用は敗者のゲームに変化している

現代の資産運用は「敗者のゲーム」へと変わっています。

株式市場で売買する約70%以上は機関投資家が占めており、金融のプロである超優秀なファンドマネージャーが多数現れ、彼らの総和が市場を構成するようになりました。

そして、市場を支配する機関投資家同士が日々戦いを繰り広げる中で「ミスをすると負ける」という「敗者のゲーム」に変化してきました。

その結果、“市場に勝つ”ということを目指すアクティブファンドがミスを犯すことで、市場平均に何度も敗れ去っているのです。

筆者(メディ太)
筆者(メディ太)

私たち個人投資家は何気なく株式を売買しています。

しかし、その売買相手は圧倒的な情報・知識・経験を有した機関投資家であることを忘れてはいけません。

個人投資家は市場平均に勝つ必要がないことが強み

私たち個人投資家の強みは、何といっても「市場平均に勝つことを誰からも求められていないこと」です。

「ミスをすると負ける」という資産運用のゲームの中で、ミスを誘発するリスクを背負って市場平均に勝つためのアクティブ運用を選択しなくてもよい権利があるのです。

これがもしファンドマネージャーの立場であれば、投資家からこのように言われます。

投資家
投資家
手数料払ってるんだからもっと利益を出してよ!
投資家
投資家
もっとパフォーマンスを上げてよ!

繰り返しになりますが、圧倒的な情報・知識・経験 を有するファンドマネージャーでも、長期にわたって市場平均以上に勝ち続けるのは極めて限られます。

それに対してインデックスファンドは、面白くはないですが市場を忠実に反映し、とにかく結果が出ます

筆者(メディ太)
筆者(メディ太)

私たち個人投資家は、「慌てず」「欲張らず」インデックスファンドに投資を行ってミスを犯さないことを心がけていきましょう。

長期的に考えると、その判断が多くのポートフォリオマネージャーを打ち負かす成果となりますよ。

【インデックスファンドとは?】インデックスの意味

私たち個人投資家と相性の良い運用商品は、低コストなインデックスファンドです。

読者の方
読者の方
インデックスファンドって何だっけ?

こう思った方もいるかもしれませんので解説します。

インデックスファンドは、株価指数などの「指標」に連動した運用を目指す投資信託のことです。

インデックス⇒指標

ファンド⇒投資信託

通常、ファンドの運用対象は目標となる株価指数に採用されているのとほぼ同じ銘柄群で構成され、組み入れ比率も指数への影響度に応じた割合となります。

ここで重要なことは「指標選び」です。

筆者(メディ太)
筆者(メディ太)

インデックスファンドが指標に連動する運用をするということは、長期的に指標が右肩上がりになることが期待できる指標を選ぶ必要があるからです。

代表的な指標3つと、該当する投資銘柄をご紹介します。

【インデックス意味】米国株価指数:S&P500

S&P500とは、米国を代表する株価指数です。

米国企業を代表する約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したもので、米国全体の約80%に投資することになります。

2000年~2010年は苦しい時期がありましたが、全体でみると右肩上がりのトレンドになっています。

  • 投資信託⇒「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」など
  • ETF⇒「SPY」「VOO」など

S&P500と類似の有名な指標

CRSP USトータル・マーケット・インデックスも米国を対象とした有名な指数です。

小型~大型株まで米国株式市場のほぼ全てを網羅する時価総額加重平均型の株価指数です。

S&P500(約500銘柄)と比較して小型株も含めた約4,000銘柄に投資しているので、さらに広く分散された指標になります。

●この指数に連動する投資信託⇒「SBI・V・全米インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」など

●この指数に連動するETF⇒「VTI」など

【インデックス意味】全世界株価指数:MSCIオールカントリーワールドインデックス(ACWI)

MSCI ACWIは、先進国23ヵ国・新興国27ヵ国の約3,000銘柄が対象となっています。

各国市場の時価総額上位約85%をカバーし、中~大型株を中心に構成している全世界インデックスです。

全世界とは言っても約半分は米国が占めているので、S&P500と似た推移をしていますね。

  • 投資信託⇒ 「eMAXIS Slim全世界株」など
  • ETF⇒「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」など

MSCI ACWIと類似の有名な指標

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスも全世界を対象とした有名な指数です。

小型~大型株までを含む全世界の株式市場動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。

MASC ACWI(約3,000銘柄)と比較して、小型株も含めた約8,000銘柄に広く分散している点が特徴的です。

●この指数に連動する投資信託⇒ 「SBI・全世界株式インデックスファンド」「楽天・全世界株式インデックスファンド」など

●この指数に連動するETF⇒「VT」など

【インデックス意味】先進国株価指数:MSCIコクサイ

MSCIコクサイは、日本を除く先進国が対象となっている株価指数です。

日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株の約1,300銘柄で構成しており、時価総額でみて市場の約85%をカバーしています。

  • 投資信託⇒ 「たわらノーロード先進国株式」「ニッセイ外国株式」「eMAXIS Slim先進国株式」など
  • ETF⇒ 「iシェアーズ MSCI コクサイETF」など

【インデックス投資おすすめ】低コストなファンド選びも重要!

インデックスファンドの中から「手数料が安いもの」を選ぶことも重要です。

筆者(メディ太)
筆者(メディ太)

証券会社によって、同じ指数に連動する商品でも手数料が高いものと低いものが混在しています。

例えば、全く同じハンバーガーがA店では400円、B店では1,000円なら私たち消費者はどちらを選ぶでしょうか?

連動する指数が同じファンドで手数料が異なるのはまさにこのような状況なのです。

低コストなインデックスファンドだけをまとめた情報を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

まとめ

今回は、累計100万部を超える投資の名著「敗者のゲーム」から、個人投資家に役立つ知識を私見も交えながらご紹介しました。

「投資に大事なことはミスを犯さないこと」という言葉を頭の片隅に残しておくことで、余計な損失を防ぐことができると思います。

●勝者のゲームは勝つために行った行動で結果が決まるが、敗者のゲームではミスを重ねることによって結果が決まる。

●資産運用はミスをすると負ける「敗者のゲーム」

●個人投資家は無理してアクティブ運用をしなくてよい

●低コストなインデックスファンドを選択して運用する

●指数選びの重要性と、代表的な指数

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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