家計見直し

家庭で実践!小学生の子供にお金の教育を始める方法とコツ

YouTubeや書籍を中心に「マネーリテラシー」をテーマにした情報がとても注目されています。

家計管理・資産運用などお金の知識を深めていくと、お子さんのいる家庭ではこんな悩みが出てくるのではないでしょうか?

親
子供にもお金の教育をしておきたい!でも、何から教えたらいいの?
親
家庭でお金の教育を受けた経験がないので、どうすれば良いかわからない!

そこで、今回は「お金の教育」と「お小遣い」の話を中心に、小学1年生から始める家庭での教育方法をご紹介したいと思います。

お金の価値観は家庭によって方針は様々だと思いますが、私も実践してみて感じた経験談も交えていますので、少しでも参考になれば嬉しいです。

日本の金融教育調査

日本の学校や家庭では、お金の管理を教わる機会がなかったと感じている方が多数派です。

金融リテラシー調査2019年の結果では、お金の管理を家庭で「教わる機会はなかった」と回答した割合は62.3%でした。

たしかに私も親から「無駄遣いするな!」と怒られた経験はありますが、具体的に貯蓄方法や資産運用などを教えてもらった記憶はないです・・。

読者の方
読者の方
じゃあ別に家庭で教えなくても何とかなるんじゃない?

こう思うかもしれませんが、日本人のマネーリテラシーが欧米と比較して低い調査結果もあります。

ご自身がお金の勉強を開始しているのであれば、是非お子さんにも家庭で教育を始めてみましょう!

お金の教育を始めるためのマインドセット

お金に対する思い込みやネガティブな印象を私たち親自身が取り払い、冷静にフラットな視点で「お金」を捉えるところがスタート地点だと思います。

子供に教える前に、親がお金に対する中立な視点と知識を持っていることが大事ですね。

例えば、以下2つのケースだと、子供にが受けるお金の印象は大きく異なる可能性がありますよ。

【ケース①】

親
子供がお金の話をするなんて不謹慎。下品。
親
投資はギャンブル。

【ケース②】

親
将来は自分でお金を管理することになるから、子供のうちから興味を持ちなさい
親
知識と方法次第で投資とギャンブルに分かれるよ。

基本的に物事には「良い面」と「悪い面」がありますので、子供に教える時は出来る限りバランスよく知識を伝えることが重要だと思います。

お金の概念

子供から「お金って何なの?」「お金でどんなことができるの?」と質問されたら、皆さんはどんな回答をしますか?

大人が普段は何気なく使うお金ですが、何も知らない子供にとっては不思議な存在で、上記の疑問を抱くことがあるようです。

確かに、ただの紙切れやコインでモノを変えたりするのは不思議ですよね!

そこで、「お金の定義」「お金を使ってできること」をこの章ではご紹介します。

お金の定義と機能

「お金」とは、取引の際に商品の交換手段として使用され、人々の間で通用するようになったものと定義されています。

つまり、お金とは「①価値の交換」「②価値の保存」「③価値の測定」といった3つの機能があり、価値そのものではないということです。

男性
男性
お金が欲しい!
女性
女性
もっとお金があればいいのに!

このように思うケースでは、お金そのものが欲しいのではなく、お金と交換できる「価値」が欲しい。そのための手段としてお金が必要!という解釈になります。

お子さんと話す時には、こんな話をしてみてはいかがでしょうか?

親
お金がなかった時代は「物々交換」と言って、欲しいモノ同士を交換していたんだよ。相手が欲しいと思ってくれないと交換ができなかったから、その点お金は便利だね。
親
サラリーマンのサラリーは塩(サラリウム)からきているんだよ。昔は、塩で生ものを長持ちさせていたから貴重だったの。仕事を頑張ったら塩をもらえたのが、今はお金に変わったという説があるよ。

価値の捉え方

前項でご紹介した「価値」は、人や条件によって捉え方が違うということを更に深堀りして子供と話してみると新しい気付きが得られますよ。

「価値=問題解決の対価」などの表現をするケースもありますが、子供と話をする場合は以下の例を参考に、価値に関して話をしてみてはいかがでしょうか?

値段と手間で変わる価値

【設定】

①お菓子Aを近所(徒歩1分)のコンビニは150円で販売⇒お小遣いが500円の子供だと3個買えて、買いに行くのも楽チン

②お菓子Aを近所(徒歩5分)のスーパーは100円で販売⇒お小遣いが500円の子供だと5個買えるが、買いに行くのは少し時間がかかる

【子供への投げかけの例】

●買いに行く手間か、たくさん買えるか①か②のどちらを選ぶ?

●もし、大雨が降っている日にこのお菓子を買いに行くとしたら、結果は変わる?

●もし、①が徒歩5分、②が徒歩15分だったら結果は変わる?

●もし、①が110円、②が100円だったら結果は変わる?

お小遣い開始の年齢と渡すルール

私は小学1年生から保有総額に応じて変動制で渡すルールを試しています。

お小遣いの開始時期は家庭によってバラバラですが、お金の理解や足し算引き算ができるタイミングとして小学1年生であれば可能になってくると考えています。

ちなみに、子供が「○○を買ってほしいな~」「あれ買って!」と言うようになれば、お金でモノを買うという概念を理解しているので、おこづかいを与えてよいと解説する著書もありますよ。

お小遣いを渡すルールは、手法によってメリットとデメリットがあるので、4つの方法をご紹介します。

定額で渡す

毎月○○円を定額で決めて渡すルールです。

お小遣いと聞いて、最初に思い浮かべるのはこのルールではないでしょうか?

【メリット】決められた金額の中でやりくりする方法を学べる

【デメリット】何もしなくても(何かしても)受け取れる金額は一定なので受け身になる可能性がある

対価で渡す

お手伝いなどの対価としてお小遣いを渡すルールです。

私は最初にこれを試みましたが、ちょっとした家事や善意の手伝いを小遣い稼ぎになっていくのは子供の性格と相性が悪かったのですぐに辞めてしまいました。

上手く運用するには、あらかじめ判断基準と「○○の対価は○○円」と決めておくことが大事だと思います。

【メリット】価値に対する対価を受け取る経験を積める。お金の有難みを体験できる。

【デメリット】対価の見返りがなければ行動しなくなる可能性がある。

定額と対価の組み合わせで渡す

前項でご紹介した2つを組み合わせる方法です。

【メリット】定額で懸念される受け身のデメリットは緩和される可能性がる

【デメリット】対価の見返りがなければ行動しない点の懸念は残る

保有総額に応じて変動制で渡す

最初に一定額を渡し、毎月のお小遣いは手元に残った残額に対する比率で計算して渡すルールです。

私はお年玉の総額を全額子供に渡して、毎月25日に残額の10%をお小遣いにする方法で1年間継続中です。

【ルール】5,000円を最初に渡して、毎月手元に残った額の10%をお小遣いにする

1/25:残額5,000円⇒小遣い500円

2/25:残額5,500円⇒小遣い550円

3/25:残額6,050円⇒小遣い605円

4/1:1,000円支出⇒残額5,050円

4/25:残額5,050円⇒小遣い505円

【メリット】複利で増やす経験を積める。まとまった金額を手にしてお金の使い方を学べる

【デメリット】親が計算やお金の使い方を何度も教える必要があるため、手間がかかる

この方法を試したい方は、以下の3つを特に意識しておくと効果的です。

①最初に散財して失敗することを想定しておく

②お金を使ったことで、手にするお金は減少し戻すまでに時間がかかる仕組みを教える

③価値のないものを購入すると、手元のお金だけでなく将来得られるお金もセットで失うことを教える

子供にアドバイスを行うタイミング

小さな失敗の経験を積ませて、子供がアドバイスを受け入れるタイミングを見計らって知識を伝えることが重要です。

可愛い子供なので、あらかじめ失敗しないように「こうした方が良い」と口出ししたくなる気持ちはとてもとてもとてもわかります。笑

しかし、「親に口出しされて失敗を回避した経験」と「自分で試して失敗した経験」を比べると、今後の糧につながりやすいのは後者だと思います。

もちろん、子供には最初にオススメの方法を説明はしますが、そこから子供の自己判断で行動して最初は失敗することを見届け、子供自身が後悔や反省しているタイミングで「どうするべきだったか?」を一緒に振り返ると学習効果が高いですよ。

教えておきたいお金の使い方

子供が自分でお金を使う計画を立てることができるために、3つの枠を教えることをオススメします。

最初は「お金を使う=自分に使う」ということしか頭にない子供がほとんどだと思いますので、他の使い方を教えていくと良いと思います。

自分用に使う枠

自分が欲しいと思ったものを買う枠のことです。

子供自身が何に価値を感じて対価を支払うかを体験する枠という認識で良いと思います。

親から見て「これは不要でしょ~」と思っても、この枠で購入するモノは出来るだけ口出しせずに子供に任せてあげましょう。

親が口出しするならば「要・不要」ではなく、「本当に価値と対価が一致しているか?」という価値の見極め方のアドバイスが重要です。

「欲しいモノを入手した喜びーお金が減った悲しみ=満足度」を子供と話してみてはいかがでしょうか。

貯蓄する枠

今後欲しいモノが出た時の為に貯蓄する枠のことです。

親
欲しいモノが出た時にすぐ買えるよう準備するのも大事だよ

このように促していくと、子供も理解してくれると思います。

もしすぐに納得してくれない場合は、「○○が欲しいけど足りない」というタイミングまで待ってみて、そこで貯蓄の重要性を説明してお金を貯めることを促すと成功確率がUPしますよ。

私の場合は、保有総額に応じて変動制を採用しているので、お金を寝かせて増やす意義とお金を使うことによる機会損失を子供に教えています。

プレゼントする枠

誰かにプレゼントをして喜んでもらう為の枠です。

大人でも難しいのでなかなか子供に理解させて定着するハードルは高いです。

ただし、自分がお金を使うことで人を喜ばせることができる選択肢を知っているだけでも意義は大きいと思います。

兄弟、姉妹、祖父母の誕生日プレゼント少額から始めてみると良いですよ。

投資を教える枠はどうするか?

お小遣いの管理方法

最後に、お小遣いをどのように管理していくかをご紹介します。

私の子供は「現金を自分で保有・管理」の方法で行っています。

現金とキャッシュレス

現金の方がお金を使う行為は分かりやすいので、特に幼少期は現金で良いと思います。

レジでの支払いやお釣りの受け渡しも、子供に任せて体験させてみましょう。

メリットデメリット
現金お金の計算を覚えやすい
体験価値を得られやすい
財布の紛失、盗難リスク
ポイント還元等は劣る
キャッシュレス計算がラク
財布を持ち運ばなくて済む
使い過ぎる
計算をしなくなる
お金の重みが理解しにくい

お金の保有は「親」or「本人」

私は本人に管理を任せています。子供は自分の財布でお気に入りの場所に保管しています。

読者の方
読者の方
大事なお金を紛失したらどうするの?

このように心配になるかもしれませんが、1万円前後のお金を紛失しても生活が困窮する金額ではありません。

でも、子供からすると超のつく大金なので、大事なお金を粗末にしたり不注意で紛失すると、どんな悲惨な目に遭うかを勉強するよい機会になります。

財布やお金を紛失するのは大人になってもすることがありますので、子供のうちに痛い経験をしていた方が後の大金を失うリスク回避につながると私は考えています。

その他

子供に教える家庭で疑問を抱きやすい項目を挙げてみました。

子供に投資を教えた方がいい?

最低限の知識として「長期・積立・分散の意味」や「預金・債券・株での利率の違い」は教える必要があると思います。

ジュニアNISAを開始している場合、お子さんは既に立派な投資家デビューをしています。

もし仮に、ジュニアNISAの非課税期間終了後に、お子さんが特定口座で運用継続する場合、投資の知識がなければ正しい運用を継続することができません。

そこで案として、お子さんが投資を理解できる中学生くらいから、バーチャル株式で体験させてみるのはいかがでしょうか?

トレダビは、国内の個別株を仮想運用できるので良い経験を積むことができます。

仮想運用は、実際にお金を運用せずに実際の相場で仮想取引できるので、練習にはピッタリですよ。

実際に私が大学生の時には野村證券のバーチャル株式というサイトで仮想運用をしていました。(現在はサイトのサービス自体がなくなったみたいです)

投資信託・ETF・米国株を仮想取引できれば良いですが、この記事を作成時点では対応していないようです。

足し算や引き算に興味を持たせる方法

お子さんの中には、計算に興味がないのでお金のことを教えにくいという声もあります。

私の場合は、子供が幼稚園の時に「ポケモンカードバトル」を家でやっていたことで、足し算引き算の必要性を子供が自分で感じて熱心に勉強してくれました。

ポケモンカードは、攻撃や回復でHPは10~300くらいまで増えたり減ったりするので、足し算と引き算ができないとゲームが進んでいきません。

私は、子供のポケモンのダメージ計算は自分でできるようにならないと先に進めないようにしていたので、子供は対戦をしたいという目的で計算を必死に覚えていました。

親が勉強しろと言っても自主的にやらなかった子供が、ポケモンカードで足し算と引き算が大事と気付いて熱心に勉強するようになった姿は興味深いなと感じています。


子供とお金を学べる場所・サイト

お金を気軽に学べるコンテンツをご紹介します。

【場所】

お札と切手の博物館(東京)

貨幣博物館(東京)

大阪造幣局(大阪)

【サイト】

にちぎん☆キッズ(日本銀行)⇒分かりやすいお金の冊子をPDFで公開されています

貨幣博物館おうちミュージアム(貨幣博物館)⇒クイズやぬり絵で楽しめます

おしえて!100メンサツ(国立印刷局)⇒デザインが子供向けで興味を持ってくれやすいコンテンツです

ぞうへいきょく探検隊(大阪造幣局)⇒貨幣の歴史が見やすいです。貨幣マニアになれるかも

まとめ

今回は、小学生の子供に家庭でお金の教育をする時のコツや、私の経験談をご紹介しました。

今後は学校では家庭科でお金の授業が開始する予定もあり、マネーリテラシーUPに向かっています。

それでも子供は親からの影響が大きいので、家庭でもお金の話をオープンに子供と話せると良いと私は思います。

今回の記事が参考になったという方がいればとても嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考書籍はこちらがオススメです。


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