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【インフレ対策 資産形成】現金価値の考え方とインフレに強い資産を解説!

みなさんはインフレを意識して資産形成をしていますか?

日本は長らくデフレ(物価が上がらない)が続いていましたが、2021年秋ごろからインフレの兆候が出ています。

モノやサービスが上がるとお金の価値が目減りする仕組みを知ると、未来への備えがイメージしやすくなります。

そこでこの記事では、「インフレの基礎知識」「日本の現状」「インフレの備え」について解説します。

こんな疑問をお持ちの方におすすめです。

読者の方
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インフレの仕組みを知りたい
読者の方
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どうして最近インフレが話題になっているの?

●インフレとは、モノやサービスの値段が上がり続けることで実質的にお金の価値が減少すること

●デフレとは、モノやサービスの値段が下がり続けることで、実質的にお金の価値が上昇する。

●日本もインフレが起こり始めており、「お金の価値は減っていく」という意識を持つことは大切

●インフレを意識した資産形成を意識する

インフレ(インフレーション)とは?

インフレとは、モノやサービスの値段が上がり続けることで、実質的にお金の価値が減少することです

つまり、一定期間にわたって経済の価格水準(物価水準)が上昇する状態を指します。

読者の方
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お金の価値が減るってどういうこと?1万円はいつの時代も1万円でしょ?

こう思われるかもしれません。

例えば、100円で買える「モノ」で考えてみましょう。

下図のように日本でも、2006年に100円で買えた量が、2016年には同じ100円でも10年前より少ない量しか買えないという状態が起こっています。

物価上昇

このように、「支払う金額は同じでも手に入るモノやサービスが少なくなる=お金の価値が減る」ということになります。

「サービス」でイメージしやすいのは、関東・関西の有名テーマパークの入園料ですね。

年々上昇し、最新ではどちらも1dayの入園料が大人1人あたり9,000円前後の価格帯となっていますので、過去と同額のお金を支払っただけではサービスが受けられないということになります。

余談ですが、テーマパークは設備投資で提供するサービスの価値自体も上昇しているので「値上げ=悪」だとは思っていません。

むしろ、「値上げ⇒収入増⇒従業員の賃金増+設備投資⇒サービスの質向上」のサイクルを生むために必要な経営判断だと私は考えています。

読者の方
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インフレって嫌だな。

こう思うかもしれません。

しかし、適度なインフレは健全な経済成長を示しているので、全てが悪いわけではありません。

一般的には「良いインフレ」と「悪いインフレ」が存在します。

チェックポイント

●良いインフレ:景気改善⇒需要拡大⇒物価上昇⇒企業利益上昇⇒賃金上昇

●悪いインフレ:景気停滞⇒モノ・サービスコスト増⇒物価上昇

物価上昇

デフレ(デフレーション)とは?

デフレとは、モノやサービスの値段が下がり続けることで、実質的にお金の価値が上昇することです。

つまり、一定期間にわたって経済の価格水準(物価水準)が下落する状態を指します。

読者の方
読者の方
物価が安くなったらお得だから嬉しい!

消費者の視点ではこう思われるかもしれません。

しかし、デフレは需要の低迷が長引いた結果として発生することが多く、経済の景気後退や恐慌に陥る場合もあることから好ましい状況とは言えないです。

読者の方
読者の方
最近耳にする機会が増えた、スタグフレーションって関係あるの?

こんな疑問をお持ちの方はとても鋭いご指摘です。

スタグフレーションとは、景気が後退局面の中で物価上昇(インフレ)が同時進行する現象のことです。

チェックポイント

●デフレ:景気停滞⇒需要減少⇒モノ・サービス価格下落⇒賃金伸び悩み

●スタグフレーション:景気停滞⇒需要減少⇒原価上昇に伴いモノ・サービス価格上昇⇒賃金伸び悩みで家計圧迫

2021年末の原油価格上昇をはじめ複合的要因でインフレが起こっていますが、「消費者の需要」「賃金」が今後どのように推移するかで状況が変わってくるので、注目されています。

【消費者物価指数】日本のインフレ率も上昇の兆しあり

インフレには「インフレ率」という、前年に比べて物価が何%上昇したかを示す指数があります。

この指数でとても有名なのが「消費者物価指数(CPI)」です。

消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)

インフレ状況を把握するために多くの国で一般的に採用されている指標で、小売物価の変動を月次ベースで追ったものです。

日本のインフレ率を過去10年の推移で見ると-0.5%~0.5%の範囲に収まっている年が多く「物価がなかなか上がらない」という状況が続いています。

一方で、世界の経済を牽引するアメリカのインフレ率は直近10年で1%~2.5%で推移しています。

インフレ率

世界の国別インフレ率順位で見ても100位以下の日本は、物価が上がりにくい先進国の代表格と言えます。

ところが、日本の消費者物価指数が「22年4月には前年比+1.4%程度まで上昇し、+2%に到達する可能性も否定できない」という試算が出てきていることをご存知でしょうか?

長らくデフレが続いた日本では、物価上昇への感度が低下している人も多いので要注意です。

総務省統計局のデータを見てみると、直近では「2021年9月0.2%」「2021年10月0.1%」と上昇しています。

消費者物価指数
読者の方
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全然増えてないよ。何でそんなに急激に上昇する予測が出ているの?

こう思われるかもしれませんが、2020年12月まで実施された「GoToトラベル」や、菅さん(元総理)の注力により実現した「携帯電話通信料値下げ」という特殊要因を除くと、実質的には2022年9月時点で消費者物価指数は1%台に上昇しているという見方もできるのです。

21年9月のCPIコアは前年比+0.1%にとどまるが、先行きは伸びを高める可能性が高い。

ガソリンや灯油、電気・ガス代といったエネルギー価格による押し上げに加え、来年4月には携帯電話通信料による押し下げも剥落する。

原油価格が足元の水準で高止まりを続けると仮定すれば、22年4月のCPIコアは前年比+1.4%程度まで上昇する可能性がある。

原油価格の一段の上昇継続、食品の値上げラッシュ、価格転嫁の進展などが重なれば、「22年4月にCPIコアが前年比+2%到達」となる可能性も否定できない。

引用:第一生命経済研究所

さらに、為替レートが円安にシフトしているので、海外からモノを仕入れる費用がかさむことも物価上昇要因と考えると、日本のインフレは既定路線と考えた方がよいでしょう。

為替

【インフレ試算データ】物価上昇でお金の価値が減少する

日本もインフレの兆しが出ていることを受け、デフレに慣れた私たち日本人も「お金の価値は減っていく」という意識を持つことは大切だと思います。

読者の方
読者の方
物価が上昇したら、具体的にどれくらいお金の価値が減るの?

こんな疑問に対する参考情報として、現在1,000万円が5年後~20年後に物価上昇率の違いでいくらの「価値」になるか試算した結果は下図の通りです。

インフレとお金の価値

1,000万円を持ち続けたとして、年率1%の物価上昇が20年継続した場合、額面は1,000万円でも実質価値は819万円となり、価値が目減りしていることがわかります。

つまり、実質的には「インフレ=預金を減らす」ということになります。

現在、日銀は2%の「物価安定の目標」を設定して金融政策を進めており、直近では1%台の消費者物価指数になる試算も出てきていることを考えると、「年1.0%」のラインは意識しておくとよいと思います。

今回の試算は下記前提条件であることにご注意ください。

●物価上昇率は年率で計算

●物価上昇率が常に一定と仮定

ネットニュース
ネットニュース
アメリカの物価上昇がヤバイらしいよ。

2021年秋ごろからこんな話題を耳にする機会が増えましたね。

データを確認すると、アメリカは2021年10月の消費者物価指数が前年同月比+6.2%となりました。

アメリカ消費者物価指数

アメリカの消費者物価指数が6%台になったのは31年ぶりですので、金融緩和の影響などにより異常事態が起こっていると言えるでしょう。

政府や中央銀行はインフレ抑制(金融引き締め)に動くと予想されますが、それでも今後5年で約2~3%の物価上昇率を見込んでいるという話もあります。

アメリカ人が「現金の価値が目減りするスピードがやばすぎるので、貯金は損だからやらない。」という思考になるのも分かりますね。

インフレ

【インフレ対策】インフレに強い資産と現金の考え方

インフレの対応策として、一般論は「現金ではなく、モノで持つこと」と言われています。

インフレに強いとされる資産

●株式:モノの値段が上がる時の方が利益も大きくなりやすいので株価も上がりやすくなる。

●不動産、金:モノ自体の価値は変わりにくいので、インフレに強いと考えられている。

ただし、現金(預金)が不要というわけではありません。

現金には「安全資産」という役割がありますので、極端にどれかの資産に偏るのではなく、バランスよく保有する感覚が大切だと私は思います。

インフレに強い資産の中で多くの方におすすめできる対策は「株式投資」です。

「つみたてNISA」「iDeCo」「ジュニアNISA」を活用し、投資信託やETFでインデックスファンドを15年以上運用する方法は、再現性の高い選択肢です。

お子さんのいる家庭では、日本でも教育費のインフレが顕著であることは意識した方がよいです。

学費の多くかかる期間まであと1~3年ほどの期間であれば現金確保を最優先したいところですが、10~15年の期間が残されているなら「貯金+株式」の運用も良い選択肢です。

お金が必要な出口期間が分かっているので、逆算してリスク許容度に合ったお金の準備を検討していきましょう。

読者の方
読者の方
投資はしたくないんだよね・・。

こう思った方は、「ひたすら現金を稼ぐ」というのも1つの戦略です。

これは冗談ではなく、インフレで目減りすることを見越した上で稼ぎを増やして蓄えておくのも選択肢として挙げられます。

収入やリスク許容度は人によって異なりますので、自分にとって心地よい資産形成を意識しましょう。

資産運用

ちなみに、投資リターンを検討する際にインフレ率を意識することは大切です。

例えば、ある債券を運用した利回りが1%だった時に、1%のリターンを得られたと思いきやインフレが2%だと実質利回りは-1%になるからです。

アメリカの消費者物価指数6%という数値が恐れられている理由がここからも分かりますね。

まとめ

今回はインフレの基本知識と、日本の消費者物価指数やインフレ対策についてご紹介しました。

●インフレとは、モノやサービスの値段が上がり続けることで実質的にお金の価値が減少すること

●デフレとは、モノやサービスの値段が下がり続けることで、実質的にお金の価値が上昇する。

●日本もインフレが起こり始めており、「お金の価値は減っていく」という意識を持つことは大切

●インフレを意識した資産形成を意識する

お金を考える上でとても大事な知識になりますので、意識しながら資産形成を進めていきましょう。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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