最近は「金融リテラシー(マネーリテラシー)」という言葉を耳にする機会が多くなりました。
金融リテラシーの定義は「個人の良い暮らしを達成するために必要な、お金に関する知識や判断力」とされており、生活に必須の知識です。
みなさんは、高校生向けの授業で金融庁が作成した「高校生のための金融リテラシー講座」が、大人にも分かりやすいとSNSで話題になっているのをご存知でしょうか?
この記事では、こういった疑問にお答えする形式で、金融庁の「金融リテラシー講座」を大人向けに解説します!
私は、会社員(製薬会社MR)をしながらブロガーとして個人事業主をしています。
「家計管理」をテーマに、会社員向けのお金に関する知識をブログ&Twitterで発信しています。
元資料の「高校生のための金融リテラシー講座」は7つの章に分かれており、今回は①「家計管理とライフプランニング」の解説です。
良い暮らしを送るための知識を一緒に学んでいきましょう!
この記事の要約
●家庭の収入と支出を管理(家計管理)し、貯蓄をしましょう。
●将来どんな人生を送りたいかを考え、具体的に人生の希望や計画を時系列に描いてみましょう。
●年収の違いを含め多様な働き方を知ったうえで、自分がどのように働くかを考えましょう。
●「教育」「住宅」「老後」という人生の3大費用に対して、計画的に準備しましょう。
【家計管理】収入と支出の内訳
家計管理とは、「家庭生活を営むための収入と支出の運営を管理すること」です。
月々の収入額よりも、支出額の方が少ない家計を目指しましょう!
- 理想の状態⇒「収入額=支出額+貯蓄額+投資額」
- 改善が必要な状態⇒「収入額<支出額」
まずは「収入額=支出額+貯蓄額」を目指せばOKです!
少なくとも、毎月の収入よりも支出の方が多い状態は避けたいですね。
理想的な家計管理にするための基本として、「収入/支出の内訳」をまとめてみました。
- 収入と支出の内訳(社会人)
- ●収入⇒給与、賞与、副業利益、運用利益など
●支出⇒食費、住居費、水道光熱費、通信費、交通費、被服費、教養娯楽費など
もし家計収支を把握したことがない方は、1ヶ月の家計収支を把握してみましょう!
私の経験上、家計収支の改善に取り組む時、「現状把握をせずに、漠然と節約する」というスタイルは長続きしません。
おすすめ手順は次の3ステップです。
- 家計の見直し手順
- ①家計状況の把握(家計簿)
②将来どれくらいのお金が必要かを考える(ライフデザイン)
③将来必要なお金を確保するために支出を見直す
家計簿アプリの「マネーフォワードME」が人気No.1ですよ。
気になった方は、まず無料会員サービスの範囲内でアプリの操作性を試してみるのもよい方法です!
- マネーフォワードMEの特徴
- ①家計簿アプリ、資産管理アプリの中で利用率No.1
②複数のクレジットカードや銀行口座をまとめて管理できる
③毎日の支出が自動で記録されるため、家計簿を入力する手間がかからない
④レシートもカメラで撮影するだけで自動入力できるので便利
⑤スマートフォンのiOS・Androidどちらにも対応している
⑥セキュリティ対策が充実している
ライフプランニングのやり方
ライフプランニンングとは、「人生の希望や計画を具体的に時系列で描いたもの」です。
自分に次の質問を投げかけて、「人生の設計図」を描いてみましょう。
- どんな仕事をしたいのか?
- 何歳まで働くか?
- どこに住むか?
- 独身か結婚のどちらを望むのか?
- 子どもはどうするか?
- 実現したいことや欲しいモノは?
ライフプラン作成で、他人や世間体を気にする必要はありません。
自分が描く理想や、自分が納得できる人生設計を考えてみましょう!
ライフプランニングの中核を占めるのが、「働く」ということです。
高校、大学、専門学校を卒業後は老後を迎えるまで「働く時間」が人生の大きな割合を占めます。
「働き方」と「労働の対価として得られるお金」は、人生の充実感に影響する大切な要素です。
もしこれまで人生を具体的に考えたことがなかった人は、一度立ち止まって将来について考えてみてはいかがでしょうか。
【収入】多様な働き方(稼ぎ方)
働き方を大きく分類すると、「雇用される働き方」と「それ以外の働き方」があります。
近年は職業・働き方(稼ぎ方)が多様化し、個人の能力を活かした「フリーランス」が増加していくと私は推察しています。
私は、会社員として安定的な収入を得ながら、好きなジャンルで副業に挑戦する方法がおすすめです!
副業を小さく始めれば失敗しても致命傷にはならず、もし才能が開花すれば人生の選択肢が一気に広がりますよ。
フリーランスの推計データを一緒に確認してみましょう!
日本のフリーランス人口は約1,577万人と推定されており、2015年と比較して約640万人増加しています。(引用:ランサーズ)
フリーランスと言っても、4つのタイプがあることをご存知でしょうか?
- フリーランスの4タイプ
- ①副業系すきまワーカー⇒会社員が副業でフリーランスの仕事をする
②複業系パラレルワーカー⇒雇用形態に関係なく複数の企業と契約ベースで仕事をこなす
③自由業系フリーワーカー⇒特定の勤務先はないが、独立したプロフェッショナル
④自由業系独立ワーカー⇒個人事業主、法人経営者のオーナー
「フリーランス」は、個人事業主や一部のプロフェッショナルというイメージを持ちやすいですが、実際には様々なジャンルがあります。
特に「副業系すきまワーカー」は、会社員にピッタリです。
近年は、企業が副業を認める方向へシフトしているので、個の能力を活かしやすい環境になっています。
個人の発信力があれば稼げる時代です。
Twitter、インスタ、TikTokなど、自分に合ったSNSで個の能力を活かした発信に挑戦してみてはいかがでしょうか?
さらに詳しく「副業系すきまワーカー」を知りたい方は、こちらをご覧ください。
【支出】人生の3大費用とは
人生には様々なライフイベントがあり、お金が必要になります。
その中でも、大きな資金が必要な人生の3大費用は「教育」「住宅」「老後」です。
これらの費用は発生することが事前にわかっているので、早期から準備することが大切です。
- 人生の3大費用を考えるポイント
- ●教育費⇒「公立/私立」「大学進学の有無」「自宅通学の可否」が金額の変動要因
●住宅費⇒「購入/賃貸」「立地」「戸建て/マンション」「新築/中古」が選択肢
●老後生活費⇒「求める生活水準」「住居」「介護費用」「保有資産」「年金」を考慮
大まかな「生涯収支バランス」を下図に示します。
「生涯の支出」を「生涯の収入で賄っていく」という感覚を持つことが重要です。
生涯総収入の項目では、「退職金」「年金」は将来的に減少していくという予想をしておく必要があります。
減少した分を補うには、
①生活費用を減らす(ムダな支出の削減)
②今よりも労働収入を多く得られる仕事に転職する
③副業などで「労働収入」を増やす
④資産運用で「資産形成による増加分」の比率を上げる
⑤昇級して給与収入を増やす
上記の手段から行動する必要性があります。
誰にでも実践しやすい「生活支出費用を減らす」という工夫はとても重要です。
今すぐできる簡単な生活固定費の削減方法を知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
この記事では、金融庁が作成した「高校生のための金融リテラシー講座」を大人向けに解説しました。
この記事のまとめ
●家庭の収入と支出を管理(家計管理)し、貯蓄をしましょう。
●将来どんな人生を送りたいかを考え、具体的に人生の希望や計画を時系列に描いてみましょう。
●年収の違いを含め多様な働き方を知ったうえで、自分がどのように働くかを考えましょう。
●「教育」「住宅」「老後」という人生の3大費用に対して、計画的に準備しましょう。
自分にとって理想の人生を送るために、ライフプランを考えてみましょう!
ライフプランとお金の試算をしたい方は、金融庁が作成した「ライフプランシュミレーター」を利用してみるのもよいですよ。
貯蓄や投資は「手段」でしかないので、生活の豊かさと将来への備えをバランスよく継続することが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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