製薬&雑学

【最新】MRの実態調査結果!日本のMR数と内訳を解説

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MRという仕事の将来性を危惧する声が、近年はさらに増えてきている印象を受けています。

そこで、MRの実態調査結果から、人数・男女比・採用などを解説します。

今回は、MR認定センターが毎年開示している「MR白書」の調査結果を出典元として使用させていただいてます。

MR認定センターは、公正な第三者機関によるMRの認定制度を運用していくために設立された機関です。

MRなら誰もが経験するであろうMR認定試験も、この機関が実施しています。

この記事はこんな疑問を持っている方向けです。

学生
学生
MRは増えてるの?減ってるの?
現役MR
現役MR
実際のMR数トレンドはどうなってるの?
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MR数の推移

MR認定証取得・未取得合算して算出しているMR数は以下の通りです。

2019年3月31日時点で59,900人2020年3月31日時点で57,158人

単年度の減少は2742人で過去最高になりました。

2年連続6万人を割り込んだことに加え、今後の国内医薬品市場と景気動向から、当面6万人の大台に戻ることは難しいのではないかと予想しています。

理由は、3つの環境要因です。

3つの環境要因

①日本の医薬品市場は低成長を予想されている

米国の調査会社IQVIAが発表している医薬品市場予測レポートでは、2013年~2018年の市場成長率は年平均1.0%と先進10カ国の中では最低という厳しい結果に加え、2019~2023年の成長率は-3%~0%との予測も出ています。

②デジタル化シフトが加速

m3などデジタルプロモーションがこれまで進展していましたが、2020年のCOVID-19の影響でMRの仕事もデジタル化が益々加速しています。

③患者数の多い大型製剤の減少

生活習慣病など慢性疾患で患者さんの数も多い製剤は、1製剤で500億~1000億を狙えるものもありましたが、開発競争激化や開発一巡で大型化が狙いにくい市場環境となり、1製剤に多くのMR資源を投入していく方針は取りにくくなってきています。

MRの薬剤師免許保有者比率

2018年度の結果では、MRのうち薬剤師は8.6%の構成比という結果となっています。

ただし、不明が32%となっておりますので、実際はもう少し多いかもしれません。

2019年度からはデータの集計が異なるため参考値ですが、薬剤師のMRは4,997人で、MR全体の8.7%でした。

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MRの男女別推移

全体としては圧倒的に男性MRが多いのがよくわかります。

男性MR54,000人、女性MR9,000人前後で推移していますが、減少トレンドが大きいのは男性MRになります。

正確な理由は不明ですが、私は女性の働く環境が少しずつ是正されてきている影響もあるのではないかな~と感じています。

以下私見での理由です。

①女性の就労環境整備が進展している

女性管理職増加目標、産休育休後の復帰サポート、育児環境支援、など外資系企業が先に環境整備を行っていましたが、内資系企業も少し遅れて体制を整えたことで働きやすさは改善してきているのではないかと思います。

②ダイバーシティに対する意識の向上

製薬会社に限らずダイバーシティの意識はかなり浸透しているのではないでしょうか。

本来の意味は性別だけにとどまりませんが、「MR=男性」の凝り固まった雰囲気が変わってきている一因になっていると思います。

実際に、優秀な尊敬できる女性MRの方をこれまで多数お会いしてきてますので、性別だけで仕事の優劣は決まらないと感じます。

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領域別MRの設置

2019年度調査での領域別有無では、54.0%の企業が領域別は行わずに担当しているとの結果でした。

領域制には一長一短があると思いますので、以下に記載します。

領域制とは、「がん領域、糖尿病領域、眼科領域、免疫領域、皮膚領域、中枢精神領域、プライマリー領域」など、特定の製品群に特化して担当する方法です。

【メリット】

・製品領域が限定的になるので勉強しやすく専門的知識を習得しやすい

・人気領域であれば転職時にも経験者採用で有利

【デメリット】

・知識が対象領域のみに偏ってしまう

・不人気な専門領域やニッチ過ぎる専門領域だと転職時にニーズがなく不利

人気領域

外資系では領域制をとっているケースが多いですが、何といっても人気なのは「癌領域」の担当です。

この「人気」は、MRが希望するという意味だけでなく、転職市場でも比較的求人数の多い領域になります。

薬剤の市場トレンドから、生活習慣病などのプライマリー領域は人気に陰りが出始め、開発品目が今後も期待される癌領域(オンコロジー)が今の主流です。

新卒採用状況

2019年度の新卒採用ありは42.5%でした。(前年比0.4%減)

採用自体は行っていても募集人員は減らしている企業もあるため、直近は比較的門戸は狭いトレンドにありそうですね。

中途採用者の前職

この結果は複数回答ありでの形式なので正確な比率はわかりませんが、圧倒的に転職での採用は同業他社のMRからが多いという結果です。

また、全くことなる業界から採用された方がいる点も興味深いです。

コントラクトMRからの採用は、厳密には契約違反ギリギリだったりするケースもあるようですが、それでも優秀な人材は転職を持ちかけられていますね。

また、特約店MSからMRへ転職は私もこれまで何人も見てきました。MSさんもMR試験を受験して認定を保有している方が増えてきており、給与待遇の良さからMRに転職する方もおられます。

まとめ

今回は、MR白書のデータをもとに雑感を述べさせていただきました。

データで見ると確かに厳しい環境に突入し始めていますが、ITの発達で様々な業界が類似の状況になり始めています。

しかし、大事なことはMRがいきなり0になる訳ではなく、

「会社から残ってほしいと求められる人」と「淘汰される人」の2局化するということだと思います。

MRは自由度の高い点が魅力的で、自分で考えて生み出そうとする意識が高い方には適した仕事だと思いますよ。

今後も様々な情報を発信しますので、これからもぜひ記事を読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

引用データ元:MR認定センター MR白書アクセス(外部リンク)

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