最近、書籍やYoutubeで「FIRE(ファイア)」という言葉を目にする機会が増えてきました。
「FIRE」とは経済的自由を達成し早期退職を目指す潮流のことで、米国を起点にブームが起こっています。
確かに、FIREは私たちサラリーマンにはハードルが高く感じますよね。
そこで、「サイドFIRE」という目標設定に変更すれば、実現できる可能性が高まりますよ!
サイドFIREとは「生活費の半分を資産から賄い、不足する生活費分を好きな仕事で稼ぐ」という考え方です。
もし、一部~半分の収入を「資産」から得られた場合、今よりも仕事の選択肢が拡大し、人生の自由度がUPすると思いませんか?
この記事では、FIREとサイドFIREそれぞれの考え方と、筆者のような普通のサラリーマンにも達成可能なサイドFIRE達成の方法を解説します。
この記事の要約
●FIREの意味とは「経済的に自立し、夢や願望を追求する自由を手に入れること」
●経済的自由の達成目安は「純資産=年間経費×25(年)」
●サイドFIREは生活費の半分を不労所得で賄う方法であり、サラリーマンにも実現可能
●目標達成の近道は「支出を減らす」「お金を運用する」「収入を増やす」のバランスを保つことが大事
【FIRE 意味】「自分がどう生きたいか」を自由に決定できること
FIRE(ファイア)とは、経済的自由を達成した上で、早期リタイアをするということです。
Financial Independence and Retire Earlyの頭文字をとって「FIRE」と言われています。
早期リタイアをすることに注目されがちですが、FIREで本当に重要な意味は「経済的に自立し、夢や願望を追求する自由を手に入れること」です。
つまり、FIREは「労働するかどうかを選択する自由がある」という状態のことで、選択権(主導権)は自分が持っているということが重要です。
日本におけるFIREの先駆者である穂高唯希さんの著書にも下記の言葉が記されています。
FIREという概念において重要なことは、なにも億万長者になることが経済的自由ではないということです。
事実、FIREは支出水準がその達成難度を決定的に左右します。
経済的自由と聞くと、資産や支出などの経済状況にフォーカスしがちですが、その経済状況を決定づけるのは、生き方です。
つまり、「自分がどう生きたいのか」が、FIREや経済的自由を語る上で決定的に重要です。
お金はあくまで手段であって、長期的に人生の原動力であり続けるのは、お金そのものではないのです。
引用:「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」穂高 唯希 著
「FIRE=億万長者(リタイア)」と誤解する人も多いですが、早期リタイアは手段の1つと捉えましょう。
【サイドFIREとは?】FIREよりも実現可能性が高い
サイドFIREとは「生活費の半分を資産から賄い、不足する生活費分を好きな仕事で稼ぐ」という考え方です。
- FIREとサイドFIREの違い
- ●FIRE⇒年間支出を保有資産から100%賄えている状態
●サイドFIRE⇒年間支出の約半分を保有資産から賄い、不足分を好きな仕事で稼ぐ
確かに、FIREと比較してサイドFIREの自由度はやや劣ります。
しかし、サイドFIREは仕事で稼ぐ金額が半分で済むので、労働収入を追い求める心理的負荷が軽減できますよ。
サイドFIREの仕事に対する心理面を想像してみましょう。
仕事への考え方 | |
FIRE | 収入を必要としていないので、 やりたい時に労働をすればいい。 |
サイドFIRE | 収入は多くを必要としないので、 自分が望む仕事を選択する余地が生まれる。 |
一般的な労働状態 | 生活費分の収入を確保するために 本当はやりたくない仕事を我慢して続ける。 |
筆者のようなサラリーマンの場合、サイドFIREが達成できると「単身赴任をしないキャリア選択を描きやすい」「自分がチャレンジしたい会社に転職しやすい」という選択をしやすくなるのも利点です。
【サイドFIRE シュミレーション】支出額の大きさが重要
FIRE・サイドFIRE達成の計算目安をご紹介します。
FIREは「純資産が年間経費(支出額)の25倍」あれば達成です。
FIRE達成の目安
純資産=年間経費×25(年)
サイドFIREは、上記資産の約半分で達成です。
年間支出480万円(月40万円)のケース
●FIRE:純資産1億2,000万円で達成!
●サイドFIRE:純資産6,000万円で達成!(残りの6,000万円分は労働収入で賄う)
金額だけ見ると驚きますが、本当に大切なのは「年間支出額」です。
FIREやサイドFIRE達成に必要なのは、支出額をコントロールする能力ですよ。
例えば、FIREを達成しているAさんとBさんの例を考えてみましょう。
FIREを達成している2人のケース
●Aさん:年間支出120万円、純資産3,000万円
●Bさん:年間支出1,200万円、純資産3億円
つまり、FIRE達成の難易度は「年間経費(支出額)」によって変わるのです。
FIREやサイドFIREを達成したい方は、まず支出の最適化から取り組みましょう。
- FIRE・サイドFIREを達成するための考え方
- ①年間経費(支出)を減らす(家計見直し、生活水準を過度に上げない)
②純資産を増やす(本業×副業×投資による資産増)
①+②の積み重ねが、経済的自由達成の成否を分けることになります。
もし②で資産形成のスピードが加速すれば、達成期間もより早くなります。
【サイドFIRE やり方】支出削減×投資×副業で達成する方法
私たちサラリーマンも「支出削減」「資産運用」「副業収入を得る」の3つのサイクルを継続すればサイドFIREは達成可能です。
私も現在3つの取り組みを実践中です!
ここからはサラリーマンの筆者が行って効果的だったノウハウをご紹介します。
【サイドFIREやり方①】支出削減のコツは固定費見直し
「保険料」「通信費」「光熱費」など金額の大きな固定費支出から見直しを行いましょう。
固定費は、1度見直しを行えば継続的に節約効果が発揮されるので効率的です。
筆者が固定費見直しを行ったビフォーアフターは上図の通りです。
食費の我慢や1円でも安い商品を追い求めることも大切ですが、いつか疲れて断念したくなる時が来ます。
そのような理由から、固定費から着手していく方が効率的だと思っています。
特に「保険の見直し」は金額が大きいので、最優先で取り組むことをおすすめします!
【サイドFIREやり方②】資産運用はインデックス投資中心でOK
会社員の方は生活費の6ヶ月分以上を現金で確保し、残りは資産運用にチャレンジしてみましょう。
私は資産形成期なので「株式投資+現金」というシンプルな資産構成です。
まずは「全世界」や「米国(S&P500)」のインデックスファンドへの投資から始めてみるとよいと私は考えています。
なぜなら、長期分散投資として過去の歴史からも長期資産形成に向いた投資手法であるからです。
投資手法についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【サイドFIREやり方③】副業収入を得る
会社員の方が副業に挑戦することで、「収入増加」と「リスク分散」のメリットが生まれます。
副業収入は、投資資金が増加して資産形成スピードが加速することに加え、本業の給与変動リスクに備えるメリットがあります。
本業と並行して取り組むことで「時間管理」や「体力面」でのデメリットもありますが、試してみる価値は大きいと思います。
私がブログ副業を選択した理由を知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
この記事では「FIRE」と「サイドFIRE」についての概念と、サイドFIREを達成方法をご紹介しました。
この記事のまとめ
●FIREの意味とは「経済的に自立し、夢や願望を追求する自由を手に入れること」
●経済的自由の達成目安は「純資産=年間経費×25(年)」
●サイドFIREは生活費の半分を不労所得で賄う方法であり、サラリーマンにも実現可能
●目標達成の近道は「支出を減らす」「お金を運用する」「収入を増やす」のバランスを保つことが大事
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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