株式投資

【初心者向け】株式投資のリスク要因と対処方法をわかりやすく解説!

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最近は、資産運用に関心を持つ方が私の周りにも増えてきた印象があります。

最初に株式投資をはじめようと思った時に脳裏をよぎるのが「リスク」ではないでしょうか?

この記事では、「将来の為に何か動き出したい投資に対して不安がある」と思っている方向けに、不安の根底にある「リスク」に対する知識を解説して最初の1歩目を応援したいと思います。

こんな方には特にオススメです。

投資初心者
投資初心者
資産運用に興味はあるけど、怖いよ~。

この記事で分かること

●ライフイベントに対して自助努力が必要になってきている。

●投資における「リスク」とは、得られるリターンの変動のこと。

●リスクを減らすために有効とされている「分散」の考え方

●自分のリスクに合わせた投資ができるように判断する方法5選

●投資の種類と考え方

なぜ資産形成を考える必要があるのか?

給与収入だけではライフプランを賄うことが難しい部分を投資で補うことができるからです。

金融庁のホームページではライフプランとして「就職」「結婚」「出産」「子育て」「住宅購入」「老後資金」など、さまざまなイベントが発生し、そのときどきでお金がかかるものと記載されています。

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極端な話、給与収入が莫大で将来の不安が全くないという方は、資産形成を考えることなく生活を続けてもよいかもしれません。

しかし一般的な会社員の収入であれば、将来の想定可能なイベント(一般的なライフイベント)と、想定外のイベント(病気・災害など)の両方に備える必要があります。

貯蓄だけでは「先行きが見通せない」もしくは「将来の生活が苦しくなるかもしれない」と感じる場合、資産運用を検討する必要があると思います。

実際に金融庁も、年金だけで国民すべての老後生活を保障することは難しいと判断し、国民にメリットのある非課税運用制度の「つみたてNISA」「iDeCo」を用意しています。

先に行動を起こすことで心理的にも健全な人生を歩んでいくことができると思います。

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投資のリスク要因

投資における「リスク」とは、得られるリターンの変動(ブレ幅)のことを示します。

つまり、変動幅が小さければ「リスクが低い」変動幅が大きければ「リスクが高い」と言われます。

リスクと言われると得られるリターンが減る可能性だけを考えるかもしれませんが、実際には異なります。

ここでは投資の代表的なリスク要因に関してご紹介します。(難しいと感じたらスキップしてもOKです。)

株価変動リスク

株(株式)の価格が上下する可能性のことです。
株価(株式の価格)の変動は、日本はもちろん、世界各国の景気や経済の動向、政治や経済の情勢のほか、株式を発行している企業の業績など、さまざまな要因によって起こります。

信用リスク(デフォルト・リスク)

株式や国債・債券などを発行している国や企業が、財政難や経営不振などを理由に投資家から預かっていたお金(元本)や利息の一部または全部を返済する能力がなくなる可能性のことです。

流動性リスク

市場(マーケット)で金融商品を売りたいときに売ることができなかったり、希望する価格で売れなかったりする可能性のことです。

金利変動リスク

金利の変動によって、債券の市場価格が変動する可能性のことです。
金利が上昇すると、債券価格は下落し、金利が低下すると、債券価格は上昇します。

2021年3月には金利変動で株価の調整が入ったことで動向が注目されています。

為替変動リスク

異なる通貨の為替相場の動きにより、外貨建ての円換算による金融商品の価値が変動する可能性のことです。
例えば、ドル建てで金融商品を持っている場合、為替相場が円高・ドル安に動いたときには、日本円で見たとき外国証券の価値が減少することになります。このドル建てで持っている金融商品の価格が、将来の円高・ドル安によって価格が減少する可能性のことを、「為替変動リスク」と呼んでいます。

引用:投資の基本(金融庁)より

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リスクを減らす方法

リスクを減らすために有効とされているのが「分散」という考え方です。

分散に関しては「卵は1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。

特定の銘柄に偏った投資(1つのカゴに盛る)をすると、想定外のマイナスイベント(カゴを落とした時)が発生した場合に大損害を被る(全て割れてしまう)リスクがあるので、リスク回避をしましょうという意味です。

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分散の手法と具体例についてご紹介します。

資産・銘柄の分散

資産や銘柄の間での値動きの違いに着目して、異なる値動きをする資産や銘柄を組み合わせて投資を行うのが「資産・銘柄の分散」の手法です。

それぞれの資産・銘柄は、常に同じ値動きをするわけではありませんので、異なる動きをするもの同士を組み合わせることで変動幅を小さくするということになります。

事例

・医薬品、自動車、金融、IT、化学、食品、不動産など幅広い業種の銘柄株を購入する。

・株式、債券、金、不動産のそれぞれを運用する

・幅広い銘柄を運用する投資信託やETFを購入する

地域の分散

投資対象の資産や銘柄の価格は、投資の対象となっているものが存在している国や地域の状況、為替変動などによって、様々な値動きをすることになります。
そこで、こうした投資対象地域の性質による値動きの違いに着目して、異なる状況にある地域の資産や銘柄、通貨を組み合わせて投資を行うのが「地域の分散」の手法です。

事例

・日本株と米国株の両方に投資する

・全世界を対象にした投資信託やETFを購入する

・先進国と新興国の両方に投資する

時間(時期)の分散

時期による値動きに応じて、価格が高い時期には少なく、価格が低い時期には多く投資を行うのが「時間(時期)の分散」の手法です。

事例

・特定の銘柄を決定した後は「長期間」「定額」「一定のタイミング」で購入を継続する(ドル・コスト平均法)

引用:投資の基本(金融庁)より

このように、分散をうまく活用することで、金融庁が公表している運用成績の実績データでは、20年以上の投資期間で資産・地域を分散させると運用成績は終息し、マイナスにならなかったというデータもあります。(あくまで過去の実績です。)

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次からは、自分にとって適切なリスクをとるために必要は方法をご紹介します。

適切なリスクを選択する方法①正しい情報を得る

投資する商品を理解できるように学習しましょう。

ネット社会の現代では、様々な情報が飛び交っています。有益な情報を簡単に入手できる反面、詐欺に近いボッタクリの情報もあります。

「○○で儲かった」「○○をあなたもした方が良い」という情報を鵜呑みにしない!

その人が購入した時点から現在までは儲かったかもしれないが、今から購入して同じように今後も利益が出る保証はない!

例えば、2012年民主党政権時代までの日経平均株価が1万円を切っていた時期に株式を購入し2021年まで保有していた人の利益と、2021年から株式を購入した人が同じ利益を得られるかは誰にも分かりません。

有益な情報を収集しながら、最後は「投資は自己責任」と納得できる投資を行いましょう。

ちなみに、こんな言葉で誘われれば投資初心者の方は無視していいと思います。

怪しい人
怪しい人
絶対に損をしない投資案件がある
怪しい人
怪しい人
年間投資リターンが20%以上を期待できる

投資リターンに関しては、リスクを負うだけリターンも高くなりますが、普通に中長期目線で投資をしていくのであれば年利5%前後を目安と考えるといいのではないかと私は考えています。

さらに、保険商品で投資には要注意です。得られるはずに利益が少なくなってしまう可能性があるからです。詳しくは以下記事をご覧ください。

https://meditabrog.com/variableinsurance/

適切なリスクを選択する方法②貯蓄額を確保する

貯蓄と投資のバランスを忘れないようにしましょう。

投資に興味を持ち始めると、急に積極的に資金を投入して貯蓄がなくなるという方がたまにおられます。

貯蓄の良さは「必要な時にすぐ資金を引き出せる」という部分にありますが、投資に回すと一時的に利益がマイナスになっている時期にお金が必要になっても心情的に損失状態で売却しにくくなってしまいます。

事前に当面必要な生活費や万が一に備えた資金を貯蓄で確保し、それ以外の投資に回せる予算内で運用していきましょう。

投資の方針は人それぞれですが、最初のうちは中長期視点でコツコツ運用が良いと思います。

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適切なリスクを選択する方法③プロの運用に任せる

初心者がいきなりプロのように売買で収益を得ることは難しいですが、初心者がプロに任せて平均的な運用利益を得ることは可能です。

投資方法として代表的なものは投資信託とETFがあります。

投資信託

投資家から集めた資金を元手に専門家が様々な商品(株式・債券など)に投資して運用してくれます。

値上がり益、分配金が期待できます。

「つみたてNISA」「ジュニアNISA」「確定拠出年金」が特にオススメです。

●メリット

初心者でも、投資信託商品の選択と購入方法を正しく行えば、専門家に劣らない運用成果を得られる可能性があります。(商品数が多いのも良いです。)

●デメリット

値下がりリスクがあります。さらに、手数料が高いもの(0.5%以上)や、割りに合わないボッタクリ商品もあるので注意が必要です。

ETF

投資信託ではあるが、証券取引所に上場しているので株式のように売り買いができます。

値上がり益、分配金が期待できます。

バンガード社、ブラックロック社、ステート・ストリート社のような規模の大きな企業の提供する低コストで有用な指数に連動する外国ファンドがオススメです。

●メリット

投資信託よりも手数料が安価で、商品数のバリエーションが多彩であることも魅力的です。商品自体は投資信託と類似していますが、株式と同じように証券市場で売買取引ができます。また、金などのコモディティ商品も存在します。

デメリット

値下がりリスク・上場廃止リスクがあります。外国ETFの場合、10%の外国税額控除を確定申告する手間がかかります。NISAで購入した場合、分配金は自動再投資されず再投資すると非課税枠から外れます。

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適切なリスクを選択する方法④インデックス運用を選ぶ

プロに任せる投資信託の中でも、扱う資産の内訳や運用方針は多種多様です。

運用方針として「インデックス運用」と「アクティブ運用」があり、リスクとリターンのバランスを考えるとインデックス運用に分があると考えられます。

インデックス

ベンチマークになる指数に連動した運用成績を目指します。

●指数例

日経平均(日本)、S&P500(米国)など

●メリット

市場動向に投資するためわかりやすく、運用コストがアクティブ運用より安い

●デメリット

市場動向自体が右肩下がりだと運用益は厳しい

アクティブ

ベンチマーク指数を上回る運用成績を目指してファンドマネージャーが運用します。

●メリット

インデックスを上回る収益が得られる可能性がある

●デメリット

インデックスを下回る収益になる可能性があり、運用コストはインデックス運用より高い。(手数料が高い)

各ファンドの管理手数料・投資先・トラッキングエラーなどを比較一覧表で把握したい方は以下記事でまとめていますのでご覧ください。

【指数・インデックス運用・アクティブ運用のイメージ図】

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適切なリスクを選択する方法⑤自分のリスク許容度を知る

リスク許容度とは、投資した元本が一時的に割れてしまった時にも慌てずに当初のプラン通りに運用を継続できる許容範囲のことです。

許容度に応じて、向いている投資リスクの取り方も以下のように変わってきます。

リスク許容度が大きい:リスクを取った投資ができる

リスク許容度が小さい:リスクの取った投資よりも低リスク投資がよい

○○ショックと呼ばれる出来事が起こると、資産が一時的に半減することも想定し、それでも気にせず日常生活を送れる心理状態の投資をしましょう!

許容度は個人の性格にもよりますが、一般的な傾向を図にまとめました。

最初は無理せずに開始していきましょう。

投資項目別リスクとリターン

ここからリターンの話をご紹介します。

大前提としてリスクが高い(元本割れリスク)投資はリターンが高い(収益は大きい)と言われています。

リスクがなくてリターンが高い投資を勧められたら、詐欺の可能性が高い!

イメージ図として代表的な投資商品別にまとめてみました。

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同じ系統の投資でもリスクの高いものと低いものが混在する!

【例】同じ国内株でも「上場間もないベンチャー企業」「業績好調のIT企業」「大手商社」では期待値が全く異なります。

得られるリターンの種類

主に、キャピタルゲインとインカムゲインに大別されます。

【キャピタルゲイン】

投資商品を売買することで得られる利益

例:ある投資商品を10万で購入し、保有していると15万に値上がりしたので売却し、5万の利益が得られた。

【インカムゲイン】

投資商品を保有していることで定期的に得られる収益

例:ある投資商品を保有していることで配当金が1万円定期的に得られる。

投資目的に応じた手段の選択

投資の目的次第でキャピタルゲインを狙った投資をするのか、インカムゲインを狙った投資をするかで投資方針が変わってきます。

目的と手段が一致する投資を選択しましょう。

キャピタルゲイン狙いが適している投資例

●目的

保有資産の拡大

●目的の具体例

現在の資産は300万であるが、○年後に1000万円に増やしたい。

●目的に対する投資商品例

インデックスの投資信託やETF

目的に対する購入方法例

ドルコスト平均方法で毎月定額購入で15年~20年継続投資

インカムゲイン狙いが適している投資

●目的

給与収入以外で定期的な収入源を持ちたい。

目的の具体例

給与収入以外で日々の生活費を稼げる手段を持ちたい。

●目的に対する投資商品例

高配当株式投資(個別株、投資信託、ETF)、賃貸不動産投資など

目的に対する購入方法例

期待する利回りを満たしつつ、投資商品自体の価値が中長期的に右肩下がりの可能性が低いと判断したタイミングで購入する。

キャピタルゲインでは、個別株式を値上がりする前に購入し、企業の成長に伴い株価上昇したタイミングで売却する方法もあります。しかし、難易度は上がります。

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資金投入方法の違いとリターンの関係

投資商品が決まり、いざ購入するという時に2つの選択肢があります。

それは「積立投資」と「一括投資」です。

それぞれにメリットとデメリットがあるのでご紹介します。

積立投資

●メリット

リスクとリターンの差を狭め、投資期間(時間)も組み合わせることで利益がマイナスになるリスクを低減します。有名な手法がドルコスト平均法で、対象の投資商品を一定期間に一定金額を継続して購入することで購入単価を平準化します。

●デメリット

もし、手元に資金が多く残っている場合は、定額積立をする間に現金保有する資金分が機会損失になる可能性があります。

一括投資

●メリット

最終的にプラスになると想定する投資商品であれば、最初に資金を多く投入した方が、多い金額で運用した期間が増えるためリターンが増えるという機会を逃すことなく運用できます。

●デメリット

まとまった資金がないと恩恵は少なく、全額投資した後に一時的にマイナスになった場合の額が大きくなるので、リスク許容度の低い方は我慢して保有ができず、不安になって売却し損失が発生する可能性があります。

さらに詳細な情報は、以下記事をご覧下さい。

投資初心者が始めやすい投資

つみたてNISAをオススメします!

つみたてNISAの良い点は、初心者に優しい長期インデックス投資に適した環境を非課税で設定し、運用可能商品も金融庁が選定した比較的質の良い投資商品から選べるということです。

購入できる金額は年間40万円まで、非課税期間は20年間です。

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つみたてNISAで購入時のポイント

投資商品を購入する際は、以下の点が大事です。

基本的な情報は、各投資商品の目論見書や運用報告書をチェックすれば把握できます。

投資商品の構成

「全世界株」「先進国株」「新興国株」「国内株」「先進国債券」「新興国債券」「国内債券」「株式+債券」「REIT」「資産バランス型」など多種多様なラインナップがありますので、どんな構成の商品かを把握しましょう。

投資商品の手数料

運用期間中には信託報酬手数料が発生します。

金融庁作成の下図を見ていただいても、手数料の利率1%の差が長期的には大きな金額の差になることがご理解いただけると思います。

手数料がいかに安く、良い投資商品を選択できるかが大事です。

例えば、eMAXIS Slimシリーズは運用コストも非常に低く、商品ラインナップも充実しているので個人的には非常に優れていると思っています。

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分配金の再投資

複利効果を得るためには、分配金を再投資が良いとされています。

やり方は、投資信託購入時に「再投資型」を選択するだけです。

余談ですが、高配当ETFをNISAでする場合、配当金が非課税から外れるため再投資効率が落ちるということもあります。

証券口座の開設方法

ここまでの情報を基に、いざ証券口座を解説する手順をご紹介します。

どの証券会社を選ぶかは個々の自由ですが、私は楽天証券をオススメします。

理由は、つみたてNISAで投資信託積立の商品を楽天証券で購入する際、月5万円を上限に「楽天カード決済」を選択することが可能であるからです。

この楽天カード決済により決済額の1%がポイントとして還元されるためトータル収益に与える恩恵は1%と言えども重要です。

ただし、他にもSBI証券など優良な証券会社は多く存在しますので、ぜひ開設して投資の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、投資の基本情報と、株式投資を中心にリスク・リターンに関して解説してみました。

●時間・地域・資産の分散性を考慮して投資を行いましょう。

●様々な情報で一喜一憂せず、冷静にまともな情報を学ぶことが大事です。

●投資信託・ETFのインデックス投資が初心者の方にも始めやすいと思います。

●自分のリスク許容度を過信しないように、現金などで万が一に備えましょう

●投資の目的によって、インカムorキャピタルの投資手法を選択しましょう

私も未経験の時はリスクを過度に恐れていましたが、しっかり勉強することで少しずつ地に足のついた資産形成を進めることができています。

現金収入以外に生活の支えがあることは、心理的にも余裕が生まれますのでご自身のライフプランに合わせて計画的に実践してみてはいかがでしょうか。

今回は触れませんでしたが、製薬会社にも福利厚生としてよく耳にする持ち株会制度に関しては以下記事で解説していますのでよければご覧ください。

家計見直しや資産運用をこれから考えていきたい方は、こちらの書籍がオススメですよ。


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他にはこんな記事を書いていますので是非ご覧ください。

つみたてNISAの詳細はこちらで解説しています。

企業型確定拠出年金の商品選択方法を解説しています。

口座開設時に迷うことが多い口座の種類に関して解説しています。

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