株式投資

会社員必見!持株会のメリットとデメリットを解説!

title.jpeg

みなさんの会社には持ち株会制度がありますか?

比較的多くの企業で、この制度が運用されています。

これまで投資に興味がない方でも、入社後に先輩からこんなことを言われ、よくわからないまま加入して現在まで至っている方もおられるのではないでしょうか。

先輩
先輩
持ち株制度にはメリットしかないから絶対入った方が得だよ!

投資を始めるきっかけとなりやすいこの制度ですが、安易に積立を続けて抜け道が分からずに気付いた時には大損害になるリスクもあります。

そこで今回は、株式投資の基礎知識と一緒に持ち株会制度を解説します。

既に加入している方も、持ち株会制度のメリット&デメリットを再度確認して納得した上で運用を判断できるようにしましょう!

この記事はこんな方向けです。

読者の方
読者の方
持ち株制度は得するの?損するの?よくわからない!
study.jpeg

株式の仕組み

株式会社は「株式」と呼ばれる会社の所有権を発行しています。

この所有権は平等に与えられている権利で、資産100億を超える富裕層・資産20万円の新入社員・50歳の人・20歳の人など、どんな人でも1株あたりの金額は平等で、市場に流通している株式であれば誰でも会社のオーナーになれます。

株式の所有権には「価値」がついており、人気の会社は多くの人が「欲しい!」と考えるので価値が上昇しますが、人気がない会社は欲しいと思う人が少ないので価値が下降します。

このように株式の価値は上下に変動し、その価値を表す指標として「株価」という証券市場で売買された株式に応じて会社の価値(株価)が決められています。

価値(株価)の変動要因を細かく言うと多岐に渡りますが、シンプルに仕組みを考えると「3年~5年先の業績が倍に伸長している企業の価値(株価)は3年~5年後に上昇している」と考えられます。

1日後、1週間後、1か月後などの短期目線では業績の良い会社が一時的に株価が下落することはよくありますが、3年・5年・7年・10年と長期視点で会社を見ていけば、株価の動きは会社の業績や成長速度と基本的に相関するとシンプルに考えることができます。

株式保有で発生するリスクとリターン

損益面に関してご紹介します。

株式には、リスクとリターンがあり、一般的には高いリターン(利益)を短期的に得ようとするならば高いリスクを負う必要があります。

ちなみに、「リスク=危険なこと」というイメージを抱きやすいですが、投資では「リスク=リターンの変動」のことを示しています。つまり、「リスクが大きい=リターンの変動が大きい」という意味になります。

【リスク】

●購入時の株価よりも将来の株価が下降した時に発生する損失リスク

●企業の破綻による保有株式の価値消失リスク

【リターン】

●購入時の株価よりも将来の株価が上昇した時に得られる利益(キャピタルゲイン)

●株式を保有していることで得られる配当金(インカムゲイン)

●株主優待制度

持ち株会制度とは?

シンプルに考えると、自分の会社への個別株投資です。

会社の発行している株式を社員が保有する制度で、申し込んだ方は給与天引きで株式をほぼ自動的に購入する流れになります。

購入金額(口数)の設定は、規定の範囲内で自由に選択できる会社が多いようですね。

この制度は、設定すると給与天引きになるので、こんな方もいるのではないでしょうか?

加入者
加入者
貯金感覚で利用しているよ

確かに給与天引きで強制的に運用に回せますが、個別株投資になりますのでメリット・デメリットを把握しておく必要があります。

持ち株会のメリット

持ち株会に関するメリットを6つご紹介します。

奨励金が設定されている

持ち株会加入最大の魅力が奨励金だと思います。

例えば、「月に10,000円購入した場合1,000円の奨励金を支給します」というもので、会社によって○○円あたり○円の奨励金を支給すると定められています。

一般的な証券会社経由で購入するよりも持ち株会経由で積立する方が、奨励金の分だけお得になります。

ちなみに、基本的に奨励金は株式購入費用として再投資されるのが一般的です。

機械的に投資・再投資を実施してくれる

投資資金+奨励金は株式購入費に自動で使われていきますので、投資効率は証券会社経由で購入する時よりも効率的です。

例えば、自分で株を購入している場合は雨の日も風の日も淡々と「毎月1日に3万円を購入し続ける」という行動は意外と難しいものだったりします。

ただ、持ち株会であれば配当金や奨励金は現金支給されず、支給分は株式購入に自動で充てる方式の会社が多いです。

つまり、半強制的に機械的な積立を行っていくことで「ドルコスト平均法」と呼ばれる購入単価を平準化してくれる積立が可能になりますので、最終的に右肩上がりの株価であればメリットになります。

少額から購入できる

一部の証券会社を除き、基本的に国内の株式は100株単位から積立可能ですが、持ち株会は少額購入が可能です。

いわゆる単元未満でも積立可能になります。

家計管理が苦手な方でもやりやすい

給与天引きは、性格的に貯蓄・投資を継続することが苦手な方には適している方法だと思います。

最初から投資に回る分、別の出費に回っていくリスクはないですね。

会社の業績や将来性に対する関心が高まる

従業員として自社の将来展望を考えることはあると思いますが、株式を多く保有するほど会社の将来性に対して投資家目線で関心を持つようになります。

そうすると、決算書を読めるようにファイナンスの勉強を始めたり、他者と自社の収益構造に興味を持つようになるなど、副次的にスキルがUPする可能性もあります。

値上がり益+配当金が期待できる

会社の株価が中長期に右肩上がりで伸びていれば、購入時よりも株価は高くなるので値上がり益を得ることができます。

さらに、製薬会社は配当金を出している企業がほとんどになりますので、保有株数に応じて配当金もGETできます。

stock.jpeg

持ち株会のデメリット

持ち株会のデメリットをご紹介します。

会社と自分の運命が一蓮托生になりやすい

持ち株会加入年数が高い人ほど、給与と投資先が会社に大きく依存することになってしまいます。

持ち株会で数百万、数千万ほど保有している方は、会社業績が悪化した場合「給与減少」と「株価下落」が一緒に発生したときのダメージが非常に大きくなるリスクを抱えていることを念頭に置いておきましょう。

例えば、持ち株会を長期積立で500万円相当の株式を保有し、近々自宅の購入費用に使おうと思っていたAさんがいるとします。

そのタイミングで、会社業績悪化や開発品の治験失敗が発表され、「給与体系見直し(減額)+株価暴落」で資産も給与も激減して大損害を被り、予定していた費用が目減りして計画練り直し・・・となる可能性です。

実際に、エーザイの株価は2018年秋ごろ11490円から2019年秋には5205円の半値以下に下落していますので、1000万が450万になって計画練り直しになったという方がいてもおかしくありません。

国内大手でも近年に起こった事例として参考になると思います。

奨励金の支給額は複利で増えない

奨励金は一見するとお得に見えますが、積立保有総額に対して奨励金の支給額が決まるわけではありません。

株を100株保有している人も、10,000株保有している人も、毎月の積立額が30,000円であれば受け取れる奨励金の金額は同じです。

ですので、複利効果が生まれない奨励金に過度な期待を抱かないように注意したいですね。

奨励金や配当金を上回る値下がりリスクがある

冒頭の株価の仕組みでご紹介した通り、株価の変動リスクがあります。

基本的に、インデックス投資と呼ばれる米国のS&P500に代表されるような長期的に右肩上がりが予想される「指数」に連動する投資であれば15年以上保有しておけば負けない投資であるという歴史があります。

しかし、1社だけの個別株は会社業績に株価が直結しますので、仮に15年投資しても業績が伸びていない会社であれば奨励金や配当金を受け取った金額以上の損失が発生する可能性は十分にあります。

皆さんが持ち株会を迷っているなら、「自分の会社は右肩上がりに業績が上昇していると思いますか?」という問いかけに自分ならどう答えるかを想像してみてはいかがでしょうか。

持株会だけでは株価暴落への備えになりにくい

投資の世界では、分散投資が非常に大事と言われています。

どんな好調な製薬会社でも、株式市場自体が大暴落している時期は、株価が下がります。

最近では「コロナショック」「リーマンショック」が有名で、10年に1度など諸説ありますが、定期的に大暴落は発生していますね。

個別株の場合、○○ショックに加えて会社の業績不振・不祥事・トラブル・開発案件の失敗などで一気に株価が下落するリスクがあり、1社だけへの投資の場合はリカバリーしにくいのでダメージが大きくなることを念頭に置きましょう。

対策としては、自社以外に幅広く投資を行うことでリスクを分散し、自社が暴落しても耐えられる資産形成が重要です。

もっと言うと、自社=日本になりますので、日本以外にも分散させる視点は大事だと私は思います。(例:全世界へのインデックス投資、米国へのインデックス投資など)

有名な格言に「全ての卵を1つのカゴに盛るな」という言葉があり、カゴを落下した時に1つのカゴだと全ての卵が割れるリスクがあるので、カゴを分けてリスクを減らせという考えです。

流動性が低い

持ち株会制度では保有している株式を売却しようと思っても申請から売却まで1ヶ月以上の期間を要することがあります。

また、会社によっては引き出す際に社内申請を出して承認を得る作業が、予想以上に手間だったりすることもあるようです。

もし株式市場が暴落して資産を動かしたくても、すぐに対応できない点は念頭に置く必要があります。

株主優待制度を受けられない

製薬会社では「株主優待なし」の企業が多いので大きな影響はないかもしれませんが、企業によっては証券会社経由での購入では優待制度があるものの、持ち株会では「なし」とする会社もあります。

stock.jpeg

持ち株会をどのように考えるべきか?

株式投資による資産形成を考えることは非常に重要ですが、手段として「投資信託」「ETF」「個別株」「持ち株会」など複数の選択肢から自分の判断で選択できているか?という点を考えてみましょう。

「持ち株会」はあくまで数ある投資の中にある1つの手段でしかありません。

ポイントはこの2つだと私は考えています。

●あなたの投資の方針はどのように考えているのか?

●自社の成長性をどのように考えているのか?

読者の方
読者の方
既に複数の分散投資ができていて、会社の業績は今後も明るいので持ち株会をあえてやっています。もし値下がりしても他でカバーできるから大丈夫!

このような方は問題ないと思います。

しかし、次のようなケースは危険なので、方針を見直すべきだと思います。

読者の方
読者の方
何かよくわかってないけど先輩に儲かるって言われたからやってます!
読者の方
読者の方
投資は持ち株会しかやってなくて、かなりまとまった金額になってます。子供の学費を貯める目的で持ち株会やっています!

ちなみに私は、新入社員で先輩に勧められて持ち株会に加入していましたが、資産運用を学んでいく中で収入と投資を1つに集中するリスクが嫌になり、解約しました。

そうは言っても、解約する時は何度も

メディ太
メディ太
奨励金が勿体ないような気がするな~

このように迷いに迷って決断しました。笑

ちなみに今は後悔していませんよ!

まとめ

今回は持ち株会について記載しました。

資産運用は分散が大事で、手段としては多くの方法があります。

皆さんの価値観にあった方法を検討し、その上で持ち株会が合うのか?合わないのか?を判断していただくと良いと思います。

投資は自己責任ですので、何かあったときにも自分の中で納得できるよう、必要な知識を学んでいきましょう!

株式投資の基礎知識に関する記事を以下にリンクをつけておきますので是非ご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

是非、Twitterのフォローやブログのお気に入り登録をよろしくお願いします。

「じゃあ何から投資を開始すればいいの?」と言う方は、つみたてNISAがオススメです。

つみたてNISAを実施済みの方はこちらをご覧ください

誰でも実践できる、投資の成功確率を上げるルールを名著から分かりやすく解説しています。

株式投資をこれから始める方向けに、超大事な基礎知識を解説しています。

もし今回の記事を「いいね!」を思っていただけた方は、ポチっとクリックして投票(応援)してもらえると嬉しいです!

にほんブログ村 その他生活ブログ マネー(お金)へ
にほんブログ村