資産運用を開始する時に、皆さんはどのようなルールを自分の中で設定していますか?
もしこのように感じる方には朗報です!
超有名な書籍の「投資の大原則」を参考に、資産運用の成功確率を上げるための重要な7つのルールをご紹介します。
投資は目的や方針が定まっていないと、得られるはずの利益を逃すだけでなく、市場の餌食になる可能性もありますので、ぜひご参考ください!
この記事はこんな方向けです。
この記事で分かること
●株式投資を始めるための準備
●株式投資を始める手順
●非課税制度の活用メリット
●インデックス投資のメリット
●投資方針と資金投入方法
資産運用の成功ルール①現金を確保する
現金(キャッシュ)は生活費の6ヵ月分を目安に確保しましょう!
投資を勉強していると、こんな錯覚に陥る時があります。
確かに一理ある考え方ですが、ここ数年は超強気相場だったこともあり、リスクに対する感覚が鈍っていませんか?
株式相場の暴落は定期的に訪れますので、流動性が高い「現金」は最優先で確保しておきましょう。
企業の倒産も個人の破産も、シンプルに考えるとキャッシュ(現金)が回らなくなることが要因で発生します。
サラリーマンは生活費6ヵ月分が目安とされていますが、定年の近い資産取り崩し時期の方は2~3年分の生活費をキャッシュで保有しておくとよいでしょう。
私は、金利の面から楽天銀行の普通預金口座を利用しています。
普通預金金利の高い銀行
●あおぞら銀行bank支店⇒0.2%
●楽天銀行普通預金(マネーブリッジ利用時)⇒0.1%
●楽天銀行普通預金(楽天カード引き落としあり)⇒0.04%
●楽天銀行普通預金(何も設定なし)⇒0.02%
●一般的な銀行普通預金⇒0.001%~0.03%
家の靴箱や冷蔵庫の中に現金を置いている家庭が意外と存在するみたいですが、盗難リスク等を考えるとあまりオススメしません。
資産運用の成功ルール②無駄な出費を抑える
無駄な出費を抑えることで、貯蓄率や運用に回せる金額が増えて、資産形成スピードも早くなります。
●リボ払い
●カードローン
資産運用で年率5%前後を目安に計画を立てる中、リボ払いなどで年率15%の負債を抱えるのは非効率です。
もしリボ払いやカードローンの負債があるなら清算を優先しましょう。
ちなみに、住宅ローンは減税効果や低金利という背景があるので、無理に繰り上げ返済せずに10年(最大13年)間の減税効果を受けながら、その資金を資産形成に回すのは合理的だと思います。
資産運用の期待リターン(不確実)・返済の利息(確実)、減税効果(確実)のバランスを考えながら、優先順位付けをするとよいですね。
参考までに、投資元本による資産形成スピードの違いをご紹介します。
投資元本による資産形成スピードの違い
●月1万円(年12万)を年率3%で20年間運用⇒約328万円(運用益約88万円)
●月3万円(年36万)を年率3%で20年間運用=約985万円(運用益約265万円)
●月5万円(年60万)を年率3%で20年間運用=約1642万円(運用益約442万円)
●月7万円(年84万)を年率3%で20年間運用=約2298万円(運用益約618万円)
●月10万円(年120万)を年率3%で20年間運用=約3283万円(運用益約875万円)
※楽天証券「積立かんたんシュミレーション」を用いて試算
同じ商品に同じ期間投資しも、投資額が異なると資産形成スピードは大きくことなることをご理解いただけたのではないでしょうか。
当ブログで家計管理の情報を紹介しているのは、投資に回せる資金を見直すことで、将来設計が楽になることを気付いていただきたいという理由です。
資産運用の成功ルール③できるだけ早く資産運用を開始する
株式投資は運用期間が長期になるほど有利になるため、できるだけ早めにスタートしましょう。
長期間運用することで、元本割れになるリスクはかなり低減されます。
金融庁のサイトからの引用で、20年以上の投資期間で資産・地域を分散させると運用成績は収束し、マイナスにならなかったというデータもあります。
20~30代はリスク許容度を高くできるだけでなく、「時間を味方につけることが可能」という点が最大の武器です。
資産運用の成功ルール④国と会社の制度からまずは利用する
税制優遇などの補助が受けれる制度から利用開始しましょう!
数%でも資産が増える確率の高い方法を選択していくことが鉄則です。
資産形成での税制優遇制度
●つみたてNISA⇒利益非課税
●一般NISA⇒利益非課税
●ジュニアNISA⇒利益非課税
●iDeCo⇒利益非課税、拠出金の税制優遇
●確定拠出年金⇒利益非課税、拠出金の税制優遇
特に、つみたてNISAは必ず実施するべきお得な制度です。
国が、国民自ら老後資金を用意しやすくなるように設計した制度なので、20年の長期運用で得た利益が非課税になるため活用した方が良いですよ。
パートナーがいる場合は、2人の口座を開設し、それぞれで上限額(年40万)を非課税期間である20年間、毎月積み立てていくべきだと思います。
各制度のポイントを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
資産運用の成功ルール⑤低コストなインデックスファンドで分散投資
インデックスファンドは市場平均のリターンを安価な手数料で運用できるメリットがあります。
市場平均(インデックス)を上回るリターンを目指すアクティブファンドも魅力的ですが、過去の結果ではインデックスファンドの方が成績は優れていました。
これから投資を始める方は、インデックスファンドを軸にした投資で良いと思います。
【インデックスファンド】
ベンチマークになる指数に連動した運用成績を目指します。
●指数例
日経平均(日本)、S&P500(米国)など
●メリット
市場動向に投資するためわかりやすく、運用コストがアクティブ運用より安い
●デメリット
市場動向自体が右肩下がりだと運用益は厳しい
【アクティブファンド】
ベンチマーク指数を上回る運用成績を目指してファンドマネージャーが運用します。
●メリット
インデックスを上回る収益が得られる可能性がある
●デメリット
インデックスを下回る収益になる可能性があり、運用コストはインデックス運用より高い。(手数料が高い)
手数料はボディーブローのように運用成績に影響しますので、安い手数料の商品を選択することは重要です。
一般的に優良な投資信託やETF(上場投資信託)は手数料が安価です。
逆に、悪い投資信託やETF(上場投資信託)は手数料が激高です。
株式投資では5%前後の期待リターンになりますが、そこからどれだけ低い手数料で済ませるかで運用益も変わってきます。
こんな疑問をお持ちの方へ、インデックスファンドの例をご紹介します。
あくまで私見で購入するとしたら候補にするものになります。利益を保証するものではなく、購入を推奨しているものではありません。
主な米国インデックスファンド
●SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
●eMAXIS Slim米国株式S&P500
●楽天・全米株式インデックス・ファンド
●バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF(VTI)
●バンガードS&P500 ETF(VOO)
主な全世界インデックスファンド
●eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
●楽天・全世界株式インデックス・ファンド
●バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(VT)
さらに詳しく優良なインデックスファンドを知りたい方はこちらをご覧ください。
資産運用の成功ルール⑥自分の価値観に合った資産比率を維持する
運用している資産の内訳(資産比率)を年1回は最低でもチェックしましょう!
そして、運用状況によって比率が変動した場合は、売買によって再調整すると良いです。(リバランス)
方法としては以下の2つのパターンがあります。
資産比率の再調整をする方法(リバランス)
●目標の比率になるように、多くなった資産を売却する
●目標の比率になるように、少ない資産を買い足す。(多い資産の買いを減らす)
例えば、株式と債券の比率を50:50にしたい人がいるとします。
現在は株式70:債券30の場合、「①株式を売却して50:50に調整する」「②債券購入を増やして50:50に調整する」のどちらかで調整します。
どちらにするかは好みや資産状況に応じて判断することになりますが、年齢が若いうちは②を選択すると良いと私は思います。
資産運用の成功ルール⑦一時的な値動きで運用方針を変えない
長期投資だったにも関わらず、○○ショックの暴落で投げ売りをして損失を出さないように注意しましょう!
もともと長期投資前提の場合、大切な事は20年後・30年後に資産が増えていることです。
長期運用であれば暴落は複数回経験することになりますので、一時的な変動で方針を変えずに市場の変動をメリットと捉えましょう。
なぜなら、市場の暴落によって取得単価が安くなり、そこから市場の回復局面で利益が生まれやすくなるからです。
暴落リスクをできるだけ和らげたいなら、ドルコスト平均法でコツコツ積み立ててリスクに備えると良いですね。
一方で、一括投資は資金を市場に投入する期間がドルコスト平均法よりも長いため、理論上は投資効率が良くなるため、リスク許容度が高い方は一括投資を検討しても良いでしょう。
さらに詳細な情報は以下記事をご覧ください。
まとめ
今回は、長期運用を前提とした資産運用の成功ルールを7つご紹介しました。
●現金を確保する
●支出を抑える
●時間を味方につける
●非課税制度・税制優遇を有効利用する
●長期分散の低コストなインデックスファンドを利用する
●価値観に合った資産比率で運用する
●目先の損得で運用方針を変えない
この記事を作成するにあたり、参考にした書籍「投資の大原則」は、投資の世界でも有名なわかりやすい著書なのでオススメですよ。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回の記事で紹介した「投資の大原則」の内容をさらに知りたい方はこちらをご覧ください。
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