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【マネーの公理 要約】投資に絶対役立つ3つのルールを厳選解説!

投資と投機の違いとは何か?と質問されたら、皆さんはどのように回答するでしょうか。

楽天証券では以下のように解説されています。

●投機⇒機会に乗じた短期売買を繰り返し、「利ざや」を狙う

●投資⇒長期的視野で資金を投じ、「利益や配当の成長」を期待する

ちなみに、私は過去に投機で失敗したことが何回もあります。

ただ、失敗で得た経験が投資の理解を深めるきっかけにつながったのも事実なので、物事を普段と違う視点で捉えることは重要だと感じています。

そこで今回は「投機の名著」と評される、マネーの公理から長期投資家と投機家のどちらにも役立つ情報をご紹介したいと思います。

この書籍は基本的に「投機」に対して述べられています。

インデックス投資などを意図して書かれていませんので誤解のないようにお願いします。

マネーの公理12のルール

まずは書籍に記載されている12個の公理をご紹介します。

 

マネーの公理~スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール~

①リスク:心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ。

②強欲:常に早すぎるほど早く利食え

③希望:船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。

④予測:人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人をたとえわずかでも信じてはいけない。

⑤パターン:カオスは、それが整然と見え始めない限り危険ではない。

⑥機動力:根を下ろしてはいけない。それは動きを遅らせる。

⑦直感:直感は説明できるのであれば信頼できる。

⑧宗教とオカルト:宇宙に関する神の計画には、あなたを金持ちにすることは含まれていない。

⑨楽観と悲観:楽観は最高を期待することを意味し、自信は最悪に対処する術を知っていることを意味する。楽観のみで行動してはならない。

⑩コンセンサス:大多数の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている。

⑪執着:もし最初にうまくいかなければ、忘れろ。

⑫計画:長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ。

引用:マネーの公理

いかがでしたか?

読者の方
読者の方
何となく分かる気がする!
読者の方
読者の方
イメージしにくいな~。

こんな感想をお持ちになったかもしれません。

この12個の要素から、特に皆さんに役立ちそうな3つの公理をご紹介します。

【マネーの公理】投機(投資)におけるリスクの取り方

心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ。」と解説されています。

この内容についてもう少し補足すると、以下のように述べられています。

 

【投機戦略】

お金をリスクにさらせと助言した。少しくらい損をすることを忘れてはいけない。いつも直面しなければならないリスクの程度は、髪の毛が逆立つほど高くはないはずだ。

リスクを望むことによって、大多数の貧乏人クラスから這い上がる、唯一の現実的なチャンスを手にすることができる。

この栄光あるチャンスに支払う代償は、心配という状態だ。この心配は、第一の公理が主張するように、現代の心理学が信じているような病気ではない。それは、人生の熱くてピリッとしたスパイスだ。一度慣れてしまえば、それを楽しめるだろう。

引用:マネーの公理

もう少し平たい表現で説明すると、「リスク(不安)」は断崖絶壁の崖に立たされるイメージを抱く人もいますが、実際はそこまで追いつめられるものではないということです。

そして、リスクの低いと言われている銀行預金には破綻の可能性、タンス預金には盗難の可能性など、資産の保有や運用には何らかのリスクが存在し、基本的にはリスクが小さいとリターンも小さくなることが解説されています。

この章で私にとって特に刺激的だったのは以下の内容でした。

①意味のある勝負に出る

リスクを気にして賭ける金額を小さくすると、失ったダメージは小さいが得られるリターンも小さくなる。

負ければ破産するような金額を賭けるのは良くないが、傷つくことを極度に恐れてはいけない。

②分散投資の誘惑に負けないこと

分散投資はリスクを低減するが、金持ちになる希望も同じくらい減少させる。

分散させるほど投機性は薄れ、当初の元金が小さい人ほど資産は思った以上に増えない結果となる可能性がある。

利益と損失が互いに相殺する状況を作り出すのが分散投資であり、やみくもに分散させたいという理由だけで何かを買ってはいけない。

読者の方
読者の方
メディ太って分散投資を推奨してなかったっけ?

いつも当ブログを読んでいただいている方は、こんな疑問をお持ちになるかもしれません。

私は国際分散投資が今後も良い手段だと思っていますので、その点に変化はありません。

ただ、「分散投資に対する妄信」には注意する必要があると感じました。

「ドルコスト平均法×インデックス投資」が主流になっていますが、あくまでゆっくり小金持ちになっていくには有用な手段であり、数年間の短期間で大金持ちになる手法ではないということを改めて理解する必要があると思います。

例えば、リスクリターンの大きさで考えると「テスラ株>NASDAQ100>S&P500>MSCIコクサイ>MSCIACWI」というように分散するほどマイルドになっていく傾向にあります。(過去の結果)

また、投資は元本の大きさも影響するので、例えば毎月1,000円ずつの投資であれば小金持ちに辿り着くのもかなり時間がかかりそうですね。

手段と目的

●短期的に大金持ちを目指す⇒テンバガー(10倍株)狙いの個別株、仮想通貨などにまとまった資金を投入してリスクを取る

●中長期的に小金持ちを目指す⇒分散投資でゆっくり資産を大きくしていく

自分なりに手段と目的を見直しを行い、特定の手段を妄信しないように気をつけたいですね。

【マネーの公理】投機(投資)で注意したい強欲の考え方

「一見すると早すぎるほどのタイミングで利益確定をし、だらだら続けて損をすることを避ける」と解説されています。

この内容についての補足は以下の通りです。(失敗経験のある方には耳が痛くなる文章です)

 

【投機戦略】

「常に早すぎるほど早く利食え」と言っている。

ブームがピークに達するのを待ってはいけない。勝利が続くと期待してはいけない。運を乱用してはいけない。勝利は続かないと考えなければならない。

あらかじめ決めておいたゴールに達したら、手仕舞って、立ち去るべきだ。すべてがバラ色に見える場合でも、あなたが楽観的なときでも、まわりの誰もがブームは続くと言っていても、このことだけは実行しなければならない。

これを実行しない唯一のケースは、新しい状況が生まれ、もうしばらくは勝ち続けることがほぼ確実だと思えるときだけである。

そのような例外を除いて、早すぎるほど早く利食う習慣に慣れることだ。そして、利食ってしまったのなら、その後も勝ち目が続いたからといって自分自身を責めてはいけない。

ほとんど確実に、それは長く続かないはずだ。たとえ長く続いたとしても、早く手仕舞わなければ失ってしまっていたであろう利益を守ることができたと考えることで、自分を慰めるのだ。

引用:マネーの公理

投資経験のある方は、この定理は胸に突き刺さるのではないでしょうか?

ちなみに私は過去の苦い経験を思い出し、この文章を正座で読んでいます。笑

投資には基本的にゴールがないので、欲望で追い続けてしまうことがよくありますね。

例えば、私は過去に国内の個別株で某インバウンド銘柄を保有し、こんな経験をしました。

メディ太
メディ太
数万円利益が出ればいいな~。

その後・・

メディ太
メディ太
数万円利益が出た!もっと上がりそうだから保有しとこう。

その後・・・

メディ太
メディ太
+10万円超えた!よっしゃもっと上がるで~。

さらにその後・・・

メディ太
メディ太
まじかーーー!?ストップ安で売れない。利益吹っ飛んだ・・・・。

「まだ上がるまだ上がる病」はアンメットメディカルニーズなので、薬剤の開発をお願いしたいくらいです。笑

冗談はこれくらいにして、真面目に考えると以下の2つを認識しておく必要があると思います。

投機をする際のルール

①事前にどれくらいの利益が欲しいかを決めておき、達成したら手を引く。

②幸運はいつまでも続かず、自分にだけ特別なことは起こらないことを理解する。

最近では、仮想通貨で私と似たような境遇の方がいるかもしれません。

過去に戻ることはできませんが、これからの判断材料に役立ててみてはいかがでしょうか。

【マネーの公理】投機(投資)で注意すべき希望

「船が沈み始めたら、飛び込め。船が半分水に浸かるまで希望的観測で待ってはいけない」と解説されています。

この内容についての補足は以下の通りです。

 

あなたに問題が発生したら、うろたえてはいけないと指摘している。すぐに立ち去るようにと教えている。

期待するな。祈るな。期待と祈りは、素晴らしいことには違いないが、投機家の活動の道具としては便利なものではない。

困難に陥ったら、誰もが感情に流されてはいけないという公理の教えを簡単に実行できるわけではない。

われわれは、後悔の恐怖にかられる、投資の一部を断念することを望まない、間違いを認めたがらない、という三つの障害すべてについて考えてきた。これらの問題は、あなたをひどく、おそらくかなりひどく悩ますかもしれない。是が非でも、それを乗り越えなければならない。

公理は、投機についてのものであって、心理的な自助努力についてではない。したがって、公理は、これらの障害を乗り越える方法について助言を与えてはくれない。これは内面的、個人的なプロセスであり、方法はすべての人にとって異なるものだろう。

第三の公理は、損を納得して受け入れることを学ぶことが、絶対に必要な投機技術であると言っている。賢明な投機家やギャンブラーが少ない理由の一つは、ほとんど人がこうしたテクニックを学ぶことがないからである。

引用:マネーの公理
読者の方
読者の方
なんだ。損切りすればいいんでしょ!

こう思った方は仰る通りです。

自分が運用している資産が下落した時に「もし保有してなかったとしたら、今から同じ商品を購入するか?」と自問し、YESなら保有・NOなら売却を淡々と進めていくことが必要という理解でOKです。

しかし、船が沈み始めたら飛び込もうと分かっていても、いざ行動に移すのは難しいと思いませんか?

その理由として以下の「3つ障害」があります。

3つの障害

①後悔の恐怖⇒売却した後に高騰し、痛みを伴う恐怖

②投資の一部を断念しなければならない⇒損切りは苦痛を伴う

③自分が間違っていることを認めることの難しさ⇒人は自分のエゴを守ろうとする習性がある

私も過去に、個別株で10%程度の下落になった時に「いつか上がる」と謎の根拠で保有を続けてしまい、20%、30%と株価が下落した経験があります。

書籍では、私のような行為について「典型的な三流の投機家は本能的に、いつか取り戻せると期待しながら、じっと待つものだ」と記載されていす。

私は過去の苦い経験を思い出し、この文章を正座で読みました。(2回目)

もっというと、ナンピン買いしていたので四流かも・・・笑

私と同じ過ちを読者の皆様が繰り返さないように、以下の「心得」を意識してみてはいかがでしょうか。

投機の心得

小さな損失は人生の現実として甘んじて受けること。

大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をするものだと考える。

ちなみに、11の公理では「ナンピン買いで、悪い投資をなんとかしようとするな」と言及されています。

じっと我慢して±ゼロに戻ったとしても、好調な資産へ乗り換える機会を損失していることを忘れるなという理由でした。

良い時も悪い時も欲望を切り離すことが大事なのかもしれませんね。

まとめ

今回は、普段のインデックス投資の話題から変えて、投機的視点で考えてみましたがいかがでしたか?

「マネーの公理」という書籍を参考に、皆様にも役立ちそうな以下の3つをご紹介しました。

●自分の目的に合ったリスクを選択し、妄信しないように注意する

●湧き出る欲望に蓋をして、利益を追い続けないように注意する

●自分の判断を正当化しようとして損失から目を背けないように注意する

私はこの書籍を読んで、「やっぱり自分は投機的センスがないな~」と思ったのが本音です。笑

個別株や仮想通貨などに興味のある方は、この書籍を一読しておくと迷った時の道標になってくれるのでオススメですよ。


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