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【家計の金融行動に関する世論調査】令和2年版を徹底解説!貯蓄と家計診断のポイント

お金や資産運用に関する情報を手軽に入手できるようになったことで、こんな疑問を抱いたことはありませんか?

読者の方
読者の方
自分の周りに資産運用を積極的にしている人は少ないよ。本当に必要ある?

人それぞれの価値観がありますので正解はありませんが、私は必要性を感じて投資を行っているタイプです。

読者の方
読者の方
他に何か参考になる情報はある?

このようなリクエストにお応えして、今回は金融広報中央員会で公開されている「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査]令和2年調査データを引用し考察します。

日本の状況を把握できるので、参考になると思います。

さらに、この結果を踏まえて「私たちがどのように行動していく必要があるか?」をご紹介しますね。

【家計の金融行動に関する世論調査2020】老後生活に対する不安感

老後の生活について調査したところ、「非常に心配である」「多少心配である」が78%を占めました。

次に、心配と感じた理由をみていきましょう。

老後の生活に対して心配な理由TOP3

①年金や保険が不十分

②十分な金融資産がない

③生活にゆとりがなく老後に備えた準備をしていない

以上の3つが上位の回答項目でした。

それぞれの理由に対して私が感じたことをコメントしていきます。

①年金や保険が不十分⇒年金額は今後も減る可能性があります。しかし、過剰に保険を手厚くする必要はないと思います。

②十分な金融資産がない⇒つみたてNISAやiDeCoを国は制度化しました。特に20代・30代の方にはオススメです。

③生活にゆとりがなく老後に備えた準備をしていない⇒諦めずに固定費削減から見直してみましょう。

【家計の金融行動に関する世論調査2020】年金に対する考え方

年金は「ゆとりはないが日常生活費は賄える」という回答が49.3%でした。

年金は、将来的に減額される可能性はゼロではありませんが、物価を加味して終身でもらえるという点では老後の大きな収入源になります。

会社員は自営業の方よりも厚生年金が上乗せされる分支給額は多いですが(その分保険料も払っている)、ざっくり月20万円前後と仮定すると老後の生活費としては心許ない金額ではあります。

年金は重要ですが、それだけを頼りにするのではなく、前項でご紹介したつみたてNISA等の制度を利用しながら不足分を自分で補うことで、不安を軽減できるのではないかと思います。

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【家計の金融行動に関する世論調査2020】金融資産の内訳

調査世帯における金融資産の内訳を見ていきましょう!

必要に応じて目次から確認したいデータをご覧ください。

調査回答世帯の金融資産保有額

金融資産の保有額は平均値1,436万年、中央値650万円でした。

「保有していない」という世帯は1.5%あります。

2020年はCOVID-19の影響で郵送のみの調査方式ですが、2019年までは訪問+郵送方式を採用していた違いが結果に影響している可能性は否定できません。

読者の方
読者の方
平均値と中央値って何が違うんだっけ?

このような疑問をお持ちの方は、以下の図をご覧ください。

平均値は、0円や1億円などの「外れ値」に引っ張られる可能性がありますが、中央値は金額順に並べた真ん中の値になります。

平均値が大きくなった要因を確認したい方は、金融資産保有額別世帯数をご確認ください。

保有額が1億を超えるような世帯も含まれているので、この数値が影響した可能性があると思います。

このデータを見て、金融資産の内訳が「①預貯金>②保険>③有価証券>④その他金融商品」という点が日本人の特徴だな~と私は思いました。

あくまで推察ですが、米国で調査を行うと有価証券の順位が1番になってくると思いますので、国民性の違いですね。

日本のデータでは、回答者の背景として「50歳以上が63%」という点から、リスク資産で攻める時期ではないため預貯金が多かったということも影響している可能性はあります。

調査回答世帯の金融商品の内訳

金融商品の内訳をさらにみた結果です。

YouTubeやTwitterでお金の情報を調べていると

ネット情報
ネット情報
つみたてNISAはやらなきゃ損!常識!
女性の口コミ
女性の口コミ
ジュニアNISA急げ~!

このような雰囲気がありますが、実際は全然浸透していませんでした。

NISA制度利用世帯比率

●一般NISA保有世帯:11.5%

●つみたてNISA保有世帯:2.6%

●ジュニアNISA:0.7%

資産形成は他人との競争ではないので、ご自身にとって必要な資産を得るために必要な手段を判断していけると良いですね。

調査回答世帯の金融資産の保有目的

保有目的の上位は「老後の生活資金」「病気や不治の災害への備え」「教育資金」でした。

ここは多くの方が同意する項目になりそうですね。

ちなみに、生活防衛資金として預貯金で保有する金額の目安は、サラリーマンであれば月の生活費の半年分、フリーランスは月の生活費の1年分と言われています。

この生活防衛資金を確保した上で、残りの資金を「貯蓄」「投資」等で資産形成していくことをオススメします。

調査回答金融資産の選択

金融資産を「安全性」「流動性」「収益性」の3分類し、どれを重視するか?を調べた結果です。

3分類の定義は以下の通りです。

分類の定義

●安全性⇒「元本が保証されているから」および「取り扱い金融機関が信用できて安心だから」

●流動性⇒「少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから」および「現金に換えやすいから」

●収益性⇒「利回りが良いから」および「将来の値上がりが期待できるから」

「安全性」の重視が徐々に減少し、収益性の中でも「将来の値上がりが期待できる」というキャピタルゲインを重視している回答が増加しているのは興味深い結果です。

リスク許容度は人によってバラバラですので、自分にとって長期的に心地よく継続できるバランスを把握することが大事だと私は思います。

調査回答世帯がリスク資産を保有する意向

金融資産関連の最後は、「リスク資産」を保有する意向です。

30.8%がリスク資産を保有する意向を示しているのは、特に近年のトレンドがさらに強く出たと言ってよいでしょう。

【家計の金融行動に関する世論調査2020】生活設計

生活設計を立てている家計は、過去10年の調査で始めて40%台になりました。

とてもよいトレンドですね!

【家計の金融行動に関する世論調査2020】の考察

この日本人の金融行動調査結果から私なりに感じたことを考察します。

私たちが将来に向けてやるべきこと

●家計管理を行う(支出を減らす)

●投資のリスクに関する正しい知識を学ぶ

●必要な保険への加入と過剰な保険は見直しを行う

●長期で運用する価値のある投資を開始する

今回のデータで考えると、上記のような資産形成に舵を切る「マイノリティ(少数派)」になる勇気を持つ必要があると思います。

過去に年金2000万円問題が話題になりました。

国はNISAやiDeCoの準備をして「自分でリスク資産を運用しないと将来厳しくなるよ」という警鐘を鳴らしていることを念頭に置く必要があると思います。

老後生活をどのように過ごしたいかで必要な金額は人によって変わりますので、自助努力を意識していきましょう。

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将来、お金に対する不安を減らすためにするべき3つの行動

将来、お金に対する不安を減らすためにするべき3つの行動をご紹介します。

【お金に対する不安を減らす行動】家計管理を行う(支出を減らす)

まず最優先で家計見直しを行いましょう!

収入ー支出で生まれる余剰資金が最大化されると、インパクトは絶大です!

どんなにお金持ちの人でも「収入ー支出=0」であれば自転車操業で、一時的に収入が減少すれば一気に赤字に転落します。

収入が上昇すると、ついつい生活水準を上げたくなりますが、そのような生活を続けると一向に余裕のある将来設計は見えてきません。

固定費削減など、私が実際行った支出削減の取り組み・解釈・手順を以下記事で解説しています。

【お金に対する不安を減らす行動】投資の関する正しい知識を学ぶ

投資に対して不安を感じる方は、具体的に「どんなリスクがあるのか?」「どんなリスク低減方法があるのか?」をまずは学んでみてはいかがでしょうか。

投資に対する漠然とした不安がなくなってくると思います。

具体的なリスク・リスク低減方法を以下記事で解説しています。

【お金に対する不安を減らす行動】長期投資を開始する

今回の調査のように、老後資金を目的とする場合は長期で積立投資が有用だと思います。

初心者の方にはまずはつみたてNISAでインデックスファンドに積立投資を行うことをオススメしています。

まとめ

今回は資産形成に関して、調査結果を基に考察してみました。

私たちが将来に向けてやるべきこと

●家計管理を行う(支出を減らす)

●投資のリスクに関する正しい知識を学ぶ

●必要な保険への加入と過剰な保険は見直しを行う

●長期で運用する価値のある投資を開始する

最初に一歩を踏み出すことは心理的にも負荷がかかりますが、未来を見据えて行動していきましょう!

当ブログでも、引き続き役に立てる情報を発信していきたいと思います。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

関連記事はこちらをご覧ください。

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簡単にできる固定費見直し方法を解説しています。

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これから投資をはじめる人は、つみたてNISAがおすすめです。

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